運動不足は良くない
ハルフォンソの街からこんにちは。ティファレトです。
今日も朝の鍛錬を終えたのですが、少し気になっている事があります。
それは、アーノルドがあまりにも運動をしない事です。
食事と勉強以外は裁縫、刺繍、裁縫、刺繍。
子どもの内から運動をしないのは流石に体に良くないでしょうし、将来刺繍をお仕事にするにしても体力が無ければ続きません。
「......」
ふむ、アーノルドも朝の鍛錬に誘ってみるとしましょうか。
そろそろ起きてくる頃合いですし、早速声をかけてみましょう。
「アーノルド、入りますよ」
「んぇ?シスター、何?」
寝ぼけ眼を擦りながら、アーノルドが私を不思議そうに見ています。
普段、部屋まで起こしに来る事はありませんからね、珍しいのでしょう。
「アーノルド、運動をしましょう」
「へ?」
困惑しているアーノルドを着替えさせ、いつもの教会裏に行きます。
「僕、兵士にならないんだけど?」
「それにしても1日中座っているのは良くありません。体力の無さが原因で刺繍が出来なくなる......では嫌でしょう?」
「そうだけどさ......」
「では、今日は柔軟体操だけを頑張りましょう」
「え?走らないの?僕てっきり」
「アーノルドは普段走っていませんので、急に走ると危ないです。まずは体を動かす事に慣れないといけません」
「へ〜」
「私と同じ動きを目指していきましょう」
そうして、アーノルドと共に柔軟体操を始めます。
体を伸ばし、屈め、捻り、大きな動きと細かい動きを混ぜていきます。
「いたたたた!」
「痛みを覚える手前で止めてください」
「う、うん。うわっ、シスターそれどうなってるの?」
足裏を空に向ける形で片足を上げ、伸ばしたままの姿勢にアーノルドは目を丸くしています。
「アーノルドも出来るようになりましょう」
「たぶん、そこまでは必要無いと思う」
それもそうですね。
「ふぅ......はぁ......あ、ちょっと体が、楽?」
「筋肉は動かさないと固まってしまうので、少し柔軟性を取り戻した結果でしょう」
「へ〜、これなら続けれそう」
「毎朝起こしますので、頑張りましょう」
「うん、ありがとうシスター」
アーノルドの運動不足が解消されそうで良かったです。
いずれはアーノルドも番を持つでしょうから、今の内に強くなれるよう鍛えてあげないといけませんね。
しばらくは柔軟体操をして、頃合いを見て走りや素振りも追加していきましょう。




