剣士2
白棒は果敢に戦っていた。
龍が吐く炎を退け、爪や牙を避け、跳びはね、斬りかかった。
だが、有効にダメージを与えられているようにはとても見えなかった。そもそも、白棒の剣で巨大な龍を斬ること自体たいした意味がないのかもしれない。
このままではらちがあかない・・・白棒もそれに気がついてきたのか、手数が減っていった。
龍は白棒の斬撃を避けずに攻撃を仕掛けてくる。どうやら、ちょこまかと攻撃を避ける白棒に苛立っているようだ。
そして龍が白棒に急降下攻撃を仕掛けた・・・
そのとき、白棒の剣がきらめいた。
龍が地面に体を叩きつけ、白棒は避けなかった。まるで大爆発がおきたかのような振動と音がした。
あたりを包んだ煙が晴れてきたとき、何かが大きく輝いていた。
龍の背中・・・翼の間から、勢いよく白棒が飛び出した。
黒い血が、空いた穴から吹きあがる。それでも倒れないのは龍となったプライドか。
着地した白棒は低い姿勢を保ちつつ、腰だめに剣を構えてた。
あがる咆哮、龍は最後の力を振り絞り連続で火球を吐き出した。
高速で迫る火球━━━そのどれよりも速く、白棒は地を蹴りとび出した。
低空で駆け、体をほぼ地面につけた姿勢で龍に迫り、剣を龍の手前で一閃させた。
数瞬ののち、何かが割れたかのような音と共に龍のいる空間が斬り裂かれた。
体を空間ごと引き裂かれた龍は、静かに消滅した。
龍が完全に消え去るのを見届けたあと、白棒はその場をあとにした。
この剣士は、まだ活躍するかもしれません。結局一回しか能力使ってないのに出番がこれだけなのも可哀想なので。
あ、この「棒人間の世界」は一応異能力バトルってなっているので登場する棒人間全てに最低でも一つ特殊な能力を備えています。
棒人間の「アクションなら何でもござれ」な身体能力に加えて、さらに何かヤバい能力が使える感じです。
いつかこのお話を土台にしたお話書きたいな、なんて思ってます。
それじゃまた。




