第23話 解散
そして翌日、軍は解散となった。
戦争で戦った分の金くらいはもらえたが、その後の処理は何もしてくれなかったのだ。さすがに、戦争で数ヶ月戦ったくらいの金ではなかなか自分の街へ帰ることは難しいだろう。
ほとんどの兵士はここに住み着くか、兵士として志願してこの街の防衛に着くという選択肢をとらざるを得ない状況だ。
まったく、酷い話だ。
まあ、何ヶ月も歩けば帰れないこともないけどな。
今思うと、あの街に戻ってきた勇者とバルトが話したときに、俺に事情を教えちゃったから無理やり遠征に連れて行こうとされたのかもしれないな。
そうすれば、数年は帰ってこれないもんな。
まあ、いいさ。あの勇者には、きっと何を言ったって無理だ。街が平和である以上、勇者に色々文句を言ったってどうしようもない。
俺は、勇者からもらった追加分の報奨でロークを連れて街に帰ることにした。
謎が解けてよかった。
そう思うことにして、帰ることにしたのだ。
勇者を助けた報奨をもらえたから、彼を連れても十分帰る余裕が俺にはある。
勇者は1週間後、この街を離れて一人でどこかに行ってしまったみたいだ。
この街にも、俺のいた街と同じような仕組みがあるみたいだった。
街を統治する公的な機関の他に、ギャングのような住民に寄り添って色々と解決してくれる機関があった。
俺はとりあえず、勇者の代わりにバルトに土産になりそうなものを少し買おうと思った。
まあ、俺は情報を知ってしまったがゆえにバルトに見捨てられたのかもしれないが、恩はあるのだ。街の平和を維持してくれているからな。
それに、彼は外の街のことなんてまったく知らないのだろう。
なんにせよ、勇者はそういう気はきかなそうだからな。代わりに買っていってあげよう。
というわけで、俺は街の市場でバルト用の土産を買ってからロークと二人で街に戻ることにした。




