第27話
エリシアが席に着くとレオンハルトが向かいに座り、すぐに店主がスイーツを運んできた。
テーブルに並べられたのはフルーツたっぷりのミニタルトをはじめチョコレートムースのケーキ、色とりどりのマカロンアソート――どれも宝石のように輝くスイーツの数々。
レオンハルトが誇らしげに目を細めた。
「全部私のおすすめなんです。エリシア様に王都一番の味を知ってほしくて……どうぞ好きなものから」
(王族の甘やかしレベル高すぎる……!)
エリシアは目を輝かせてまずはフルーツたっぷりのミニタルトにフォークを伸ばした。
おいしそうに一口食べて目を細める。
「……! すごくおいしい……!」
甘酸っぱいフルーツとサクサクの生地が口の中で広がって幸せのため息が漏れた。
その様子を見てレオンハルトが嬉しそうに目を細める。
エリシアはタルトを一口切り分けフォークをレオンハルトの口元へ。
「殿下も食べてみてください。あーん」
レオンハルトが一瞬固まった。
――ぱぁっ。
耳まで熱が広がりモジモジと少しだけ体をくねらせる。
「え、えっと……これ、その……」
目を伏せ恥ずかしそうに口を開けて――。
「……は、はい……」
タルトを口に含むとすぐに目を輝かせて。
「お、おいしいです……いつもより特別に感じます……」
その後レオンハルトは他のスイーツを次々とエリシアに勧めてきた。
「こっちのムースも絶品ですよ」
「マカロンはどれから食べますか? 全部頼み直してもいいですから」
二人きりの店内でエリシアは笑いを堪えながら幸せに浸った。




