表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
織田信長の利口な兄(織田秀俊)に生まれ変わったので領地開発して天下統一を目指す  作者: 伊月空目


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/54

50、知立城南本町の戦い

 知立(ちりゅう)(じょう)を囲んだ織田軍は遠巻きに囲んで近寄ろうとしない。


 馬上(ばじょう)の人となった梶川平九郎(かじかわへいくろう)高政(たかまさ)知立(ちりゅう)(じょう)を見る。立て()もっているのは七百(ななひゃく)(ほど)の軍勢だ。降伏を(うなが)したが、抗戦(こうせん)の意思は固い。


 織田千代丸は大高城を本拠に信濃(しなの)の小笠原氏との同盟に向けて動き出した。(しょ)(ばた)(じょう)の織田信秀や平手政秀といった武将たちも千代丸の背後をガッチリ固めている。


 大高城には岡田(おかだ)助右(すけ)衛門(えもん)が残り、出陣したのは総大将の梶川平九郎(かじかわへいくろう)高政(たかまさ)を始め、七千の大軍。勝つことは容易(ようい)に見えた。


 しかし、平九郎は厳しい表情になる。


安祥(やすじょう)(じょう)内藤四郎(ないとうしろう)()衛門(えもん)がこちらに向かっている。四千だったか。ふむ。四郎(しろう)()のことはよく知っている。剛の者よ」


 (かたわ)らの神谷(かみや)助兵衛(すけべえ)に言い聞かせるように平九郎は語る。神谷(かみや)助兵衛(すけべえ)の馬が(いなな)いた。


「果たして勝てるか……。松平は強い。助兵衛、そなたも知っている通りだ」


「強いですが(おご)りもある。そこを突くのです」


 助兵衛が断言する。その顔には迷いがなかった。


 平九郎は前を向く。


 喚声(かんせい)が聞こえた。


「来たか……まずは弓矢をお見舞いしてやれ!」


 平九郎は采配を振る。戦いの舞台は知立(ちりゅう)城南(じょうみなみ)本町(もとまち)(あた)りになった。






 内藤四郎(ないとうしろう)()衛門(えもん)(ひき)いる松平軍の先鋒(せんぽう)は長沢松平家当主の松平源(まつだいらげん)七郎一(しちろうかず)(ただ)が務める。


 梶川軍は長沢松平とぶつかると激しい戦いになった。


 槍がカンカン鳴る(やり)合戦(かっせん)になる。勝敗(しょうはい)を決めたのはやはり矢の量だ。織田千代丸は職人を招聘(しょうへい)し、大高城下町に職人町も作っている。矢の製造、購入には(ぜに)がいるが交易で(もう)けている千代丸にとっては造作(ぞうさ)もないことだ。


 これにより軍備(ぐんび)が充実し、松平軍を大きく(しの)ぐことになった。矢の量にたまらず、長沢松平は崩れる。


 次に出てきたのは(ほん)多平八郎(だへいはちろう)(すけ)(とよ)。武人として軍功を()(かさ)ねてきた名将だ。梶川平九郎は盟友・蜂屋(はちや)兵庫(ひょうご)の軍を()り出して交戦する。


「行け―――――――っ」


 蜂屋軍(はちやぐん)勇猛(ゆうもう)果敢(かかん)に本多軍と交戦(こうせん)する。じりじりと本多軍は後退していった。松平軍が弱いのではない。千代丸軍が強すぎたのだ。


「口ほどにもないのぅ」


 蜂屋兵庫頭頼安(はちやひょうごよりやす)は退いていく本多軍を見ながら言う。本陣の内藤四郎(ないとうしろう)()衛門(えもん)退()いていく。


 松平軍は呆気(あっけ)なく敗走した。まだ昼前のことだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ