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第1期 猫  作者: 森谷
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3/5

隔離失敗

増え続ける猫たちを管理するため、空き倉庫への「隔離作戦」を決行しようとするミカ。しかし、鍵をかけたはずの倉庫内部からなぜか猫の鳴き声が聞こえ始め、扉を開けた瞬間に猫の大群が流出! 隔離作戦はわずか数分で大失敗に終わる。

さらに解放された猫たちはなぜか綺麗に整列し、橘隊長を「指揮官」として敬礼風ポーズを決め始める事態に。そこへ「訓練中に逃げちゃって…」と現れた謎の飼い主により、猫たちがまさかの“訓練中の猫部隊”だったことが判明する。

「世界は猫でも崩壊しないが、書類は崩壊する」という名言(?)を残し、ようやく平和を取り戻したかに思えた隊舎だったが、ミカの何気ない一言が新たな嵐のフラグを立ててしまい……!?

「第3話 隔離失敗」


(隊舎・臨時会議室)


ミカ ……では、改めて状況を整理します


橘 猫がいる


ミカ はい


橘 いっぱいいる

ミカ はい

橘 なんか増える

ミカ そこが問題です!!!

(猫たち、会議机の上・椅子・棚・書類の山に分散配置)

猫A 「にゃ」

ミカ ……静かにしてください

猫B 「にゃ」

ミカ あなたもです

橘 副長、威圧しても効かないぞ

ミカ 知ってます!!!

(深呼吸)

ミカ まず、隔離施設を用意しました

橘 おお、ちゃんとしてる

ミカ 空き倉庫です

橘 おお

ミカ 全員そこに移します

橘 おお……で、もう移した?

ミカ これからです

橘 まだかい

(その瞬間)

猫C 「にゃー」

(倉庫方向から新しい猫の声)

ミカ ………………

橘 ………………

ミカ ……隊長

橘 はい

ミカ 倉庫、鍵かけましたよね?

橘 かけた

ミカ ではなぜ中から鳴き声が?

橘 ……猫だから?

ミカ 説明になってません!!!!

(倉庫扉、カタカタ動く)

猫たち(内部) 「にゃにゃにゃにゃにゃ」

ミカ ……開けてください

橘 え、でも隔離は?

ミカ もう無理です

橘 早くない?

ミカ “猫の方が早い”です

(扉が開くと同時に猫の大群が流出)

ミカ ああああああ!!!!

橘 うわ、解放された

ミカ 解放って言うな!!!!

(猫たち、なぜか整列し始める)

ミカ ……?

橘 お、なんか軍隊っぽい

ミカ やめてくださいその表現

猫たち 「にゃ」「にゃ」「にゃ」

(隊列形成)

ミカ ……なにこれ

橘 副長、見て

ミカ 見てます

橘 俺、たぶん指揮官扱いされてる

ミカ されてますね

橘 やる?

ミカ やりません!!!!

(猫たち、一斉に橘に敬礼風ポーズ)

ミカ なんでですか!!!!

橘 才能かもしれん

ミカ そんな才能いりません!!!

(その時、遠くで声)

??? 「すみません、その猫部隊うちのです」

ミカ ………………

橘 ………………

ミカ ……え?

(現れる謎の人物)

飼い主 「訓練中に逃げちゃって……」

猫たち 「にゃー!」

(全員一斉に駆け寄る)

ミカ ……訓練?

橘 軍隊ごっこ?

ミカ 隊長のせいじゃありませんでしたね

橘 ちょっとだけ関係あると思う

ミカ ありますね

(沈黙)

ミカ ……では書類

橘 まだ言うのそれ

ミカ 言います

ミカ “世界は猫でも崩壊しないが、書類は崩壊する”

橘 名言っぽいけど現実的だな

猫たち 「にゃー」

ミカ ……とりあえず

ミカ 平和に戻りました

橘 戻ったな

ミカ ええ

(間)

ミカ ……次は何が増えますかね

橘 やめてそのフラグ

猫 「にゃ」

ミカ ………………

ミカ ……今のは聞かなかったことにします

橘 無理だろ

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