隔離失敗
増え続ける猫たちを管理するため、空き倉庫への「隔離作戦」を決行しようとするミカ。しかし、鍵をかけたはずの倉庫内部からなぜか猫の鳴き声が聞こえ始め、扉を開けた瞬間に猫の大群が流出! 隔離作戦はわずか数分で大失敗に終わる。
さらに解放された猫たちはなぜか綺麗に整列し、橘隊長を「指揮官」として敬礼風ポーズを決め始める事態に。そこへ「訓練中に逃げちゃって…」と現れた謎の飼い主により、猫たちがまさかの“訓練中の猫部隊”だったことが判明する。
「世界は猫でも崩壊しないが、書類は崩壊する」という名言(?)を残し、ようやく平和を取り戻したかに思えた隊舎だったが、ミカの何気ない一言が新たな嵐のフラグを立ててしまい……!?
「第3話 隔離失敗」
(隊舎・臨時会議室)
ミカ ……では、改めて状況を整理します
橘 猫がいる
ミカ はい
橘 いっぱいいる
ミカ はい
橘 なんか増える
ミカ そこが問題です!!!
(猫たち、会議机の上・椅子・棚・書類の山に分散配置)
猫A 「にゃ」
ミカ ……静かにしてください
猫B 「にゃ」
ミカ あなたもです
橘 副長、威圧しても効かないぞ
ミカ 知ってます!!!
(深呼吸)
ミカ まず、隔離施設を用意しました
橘 おお、ちゃんとしてる
ミカ 空き倉庫です
橘 おお
ミカ 全員そこに移します
橘 おお……で、もう移した?
ミカ これからです
橘 まだかい
(その瞬間)
猫C 「にゃー」
(倉庫方向から新しい猫の声)
ミカ ………………
橘 ………………
ミカ ……隊長
橘 はい
ミカ 倉庫、鍵かけましたよね?
橘 かけた
ミカ ではなぜ中から鳴き声が?
橘 ……猫だから?
ミカ 説明になってません!!!!
(倉庫扉、カタカタ動く)
猫たち(内部) 「にゃにゃにゃにゃにゃ」
ミカ ……開けてください
橘 え、でも隔離は?
ミカ もう無理です
橘 早くない?
ミカ “猫の方が早い”です
(扉が開くと同時に猫の大群が流出)
ミカ ああああああ!!!!
橘 うわ、解放された
ミカ 解放って言うな!!!!
(猫たち、なぜか整列し始める)
ミカ ……?
橘 お、なんか軍隊っぽい
ミカ やめてくださいその表現
猫たち 「にゃ」「にゃ」「にゃ」
(隊列形成)
ミカ ……なにこれ
橘 副長、見て
ミカ 見てます
橘 俺、たぶん指揮官扱いされてる
ミカ されてますね
橘 やる?
ミカ やりません!!!!
(猫たち、一斉に橘に敬礼風ポーズ)
ミカ なんでですか!!!!
橘 才能かもしれん
ミカ そんな才能いりません!!!
(その時、遠くで声)
??? 「すみません、その猫部隊うちのです」
ミカ ………………
橘 ………………
ミカ ……え?
(現れる謎の人物)
飼い主 「訓練中に逃げちゃって……」
猫たち 「にゃー!」
(全員一斉に駆け寄る)
ミカ ……訓練?
橘 軍隊ごっこ?
ミカ 隊長のせいじゃありませんでしたね
橘 ちょっとだけ関係あると思う
ミカ ありますね
(沈黙)
ミカ ……では書類
橘 まだ言うのそれ
ミカ 言います
ミカ “世界は猫でも崩壊しないが、書類は崩壊する”
橘 名言っぽいけど現実的だな
猫たち 「にゃー」
ミカ ……とりあえず
ミカ 平和に戻りました
橘 戻ったな
ミカ ええ
(間)
ミカ ……次は何が増えますかね
橘 やめてそのフラグ
猫 「にゃ」
ミカ ………………
ミカ ……今のは聞かなかったことにします
橘 無理だろ




