↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第1期 猫  作者: 森谷
PR
2/5

増える猫

「第2話 増える猫」


(翌日・廊下)


ミカ

……嫌な予感がします


橘

お、副長おはよー


ミカ

その肩の上のそれは何ですか


橘

ん?猫


ミカ

“昨日の猫”ですよね?


橘

いや、それがさ……


猫(肩の上)

「にゃ」


ミカ

何が“それがさ”ですか


橘

朝起きたらもう一匹いた


ミカ

は?


橘

いた


ミカ

どこに?


橘

ベッド


ミカ

説明になってません


(沈黙)


ミカ

つまり……隊長の部屋で増えたと?


橘

たぶん自然発生


ミカ

自然発生で猫は増えません!!!


猫2(足元)

「にゃ」


ミカ

…………増えてる!!!!


橘

ほらな


ミカ

ほらなじゃありません!!!


(ミカ、数秒フリーズ)


ミカ

……確認します

昨日の猫は“迷い猫”でしたね?


橘

うん


ミカ

で、これは?


橘

新しい迷い猫


ミカ

迷いすぎです!!!


猫3(廊下の奥から登場)

「にゃー」


ミカ

………………


橘

あ、また来た


ミカ

“また来た”じゃないです


ミカ

これはもう“集まってます”


橘

人気スポットかもしれん


ミカ

隊長の部屋がですか?


橘

俺のカリスマ?


ミカ

猫限定カリスマやめてください


(遠くで声)


???

「あれ?猫増えてない?」


ミカ

………………


橘

………………


猫たち

「にゃ」「にゃ」「にゃ」


ミカ

隊長


橘

はい


ミカ

これ、説明できますか?


橘

えーっと……


橘

猫って群れる生き物だし……


ミカ

人間の部屋に群れる想定の話をしていません


(さらに増える気配。猫4、5、6…)


ミカ

………………


ミカ

(静かに書類を握りつぶす)


橘

副長?


ミカ

書類は後です


橘

え、昨日と言ってること違くない?


ミカ

状況が変わりました


ミカ

“猫の数が閾値を超えました”


橘

閾値?


ミカ

私の理性のです


猫7(机の上にジャンプ)

「にゃ」


猫8(書類の上に着地)

「にゃ」


ミカ

やめてください!!!!!!


(その時)


警備員

「隊長、廊下に猫が……え、ここも?」


橘

あ、見つかった


ミカ

見つかりましたね


橘

これ怒られるやつ?


ミカ

怒られるやつです


(ミカ、深呼吸)


ミカ

隊長


橘

はい


ミカ

最後の質問です


橘

うん


ミカ

この猫たち、どこから来てますか


橘

さあ?


ミカ

またそれですか!!!!


(沈黙)


猫たち

「にゃ」「にゃ」「にゃ」


ミカ

……もういいです


橘

え、また諦めた?


ミカ

諦めてません


ミカ

“調査に切り替えただけです”


橘

それ便利だな


ミカ

便利にしないでください


ミカ

まずは全頭確認します


橘

おお、頼もしい


ミカ

次に発生源を特定します


橘

おお、科学者っぽい


ミカ

最後に


橘

最後に?


ミカ

この隊舎が猫に支配されている理由を解明します


橘

そこまでいく?


(猫たち、一斉にミカを見上げる)


ミカ

………………


ミカ

見ないでください


猫たち

「にゃ」


ミカ

………………


ミカ

(小声)

……ちょっと可愛いのが腹立ちますね


橘

落ちかけてるな


ミカ

落ちてません!!!!


(そしてさらに遠くから声)


???

「あのー……すみません、猫10匹くらい見ませんでした?」


ミカ

………………


橘

………………


猫たち

「にゃ」


ミカ

隊長


橘

はい


ミカ

増えすぎです


橘

今回はちょっと多いな


ミカ

“ちょっと”の範囲ではありません


ミカ

……もう一回言います


ミカ

書類は後です


橘

完全に猫優先になってる


ミカ

優先順位が正常になっただけです


橘

どこが


(猫たち、橘の周りに完全集合)


橘

あ、これ俺リーダー扱いされてる?


ミカ

されていますね


橘

困ったなー


ミカ

楽しそうに言わないでください


(ミカ、静かにメモ)


ミカ

……隊規に追加します


橘

なにを?


ミカ

“隊長は猫を吸引する可能性があるため監視対象”


橘

え、俺の扱いそれ?


ミカ

はい


猫たち

「にゃー」


ミカ

……とりあえず


ミカ

全員確保です


橘

え、飼うの?


ミカ

違います


ミカ

“隔離”です


橘

言い方怖い


(ミカ、廊下へ)


ミカ

全員、回収します……


猫たち

「にゃ」


橘

副長、がんばれー


ミカ

隊長は黙っててください!!!!


(その後、隊舎は一時的に猫で埋まることになる)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。