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第1期 猫  作者: 森谷
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1/5

猫

「第1話 猫」


橘

副長~コンビニ行ってくる~なんか買うもんあるか~


ミカ

何か必要な物が?


橘

あぁ?…………あ~……行ってから決める


ミカ

え?(思考停止)


橘

あ……(やべ……死んだな思考)

……じゃ……行ってくるわ……副長あとよろ~……


ミカ

(フリーズ3.2秒)隊長?…………

(いや、違う……それより書類……)

…………この書類…………提出期限5分過ぎてる…………

あのばかが…………書類提出してきます…………

じゃない隊長捕まえないと…………??

何で室内で猫を放すんですね…………????

猫?…………誰の…………猫?…………

あのばかまたか!


ミカ

(書類を握りしめる)

……隊長を捕まえないと……


(廊下へ出る)


ミカ

隊長ー!!……隊長!!


(その頃)


橘

うーん……コンビニ……何買うかな……


(猫:廊下の角から静かに登場)


猫

「……」


橘

お、なんだお前……ついてくるのか?


猫

「(当然のように同行)」


橘

あー……まぁいっか……


ミカ

(角を曲がる)


……いた!!


橘

お、副長!奇遇だな!


ミカ

奇遇ではありません!!!!!!


(間)


ミカ

書類!!!!提出期限!!!!5分過ぎています!!!!


橘

あー……それなぁ……


猫

「にゃ」


ミカ

……で、その猫は何ですか?


橘

さあ?


ミカ

“さあ”??


ミカ

(静かに圧が上がる)

隊長、説明をお願いします


橘

いやだから、さっき廊下にいたからさ……なんか自然と……


ミカ

自然と連れて帰るものではありません!!


猫

「にゃー」

(猫、ミカの足元にすり寄る)


ミカ

…………


ミカ

(揺らぐ)


橘

あ、落ちたな


ミカ

落ちてません!!!


(さらに遠くで物音)


???

「あれ、俺の猫どこいった?」


ミカ

………………


橘

………………


猫

「にゃ」


ミカ

隊長。


橘

はい。


ミカ

これは“増やした”んですか?


橘

違う。


ミカ

“拾った”んですか?


橘

たぶん。


ミカ

“たぶん”で猫は拾わないでください。


(沈黙3秒)


ミカ

とにかく!!書類を先に!!


橘

あー、それ副長に任せるわ


ミカ

今それを言うんですか!?


猫

「にゃ」


ミカ

…………もういいです


橘

え、諦めた?


ミカ

諦めてません

“順番を変えただけ”です


橘

何が?


ミカ

猫の保護です


橘

え


ミカ

書類はその次です


橘

優先順位バグってない?


(遠くの声、再び)


???

「あ、その猫そこにいた!」


ミカ

………………


橘

………………


猫

「にゃ」


ミカ

隊長


橘

うん


ミカ

“またやりましたね?”


橘

いや、今回はたまたま……


ミカ

その言葉、先週も聞きました


橘

成長してるってことだな


ミカ

退化です


(ミカ、深呼吸)


ミカ

……とにかく、猫は返します


橘

え、でも懐いてるし


猫

「にゃー」


ミカ

懐くな!!!


猫、橘の肩に乗る


ミカ

………………


ミカ

もう知りません


橘

副長も一緒に飼う?


ミカ

飼いません!!!!!!

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