猫
「第1話 猫」
橘
副長~コンビニ行ってくる~なんか買うもんあるか~
ミカ
何か必要な物が?
橘
あぁ?…………あ~……行ってから決める
ミカ
え?(思考停止)
橘
あ……(やべ……死んだな思考)
……じゃ……行ってくるわ……副長あとよろ~……
ミカ
(フリーズ3.2秒)隊長?…………
(いや、違う……それより書類……)
…………この書類…………提出期限5分過ぎてる…………
あのばかが…………書類提出してきます…………
じゃない隊長捕まえないと…………??
何で室内で猫を放すんですね…………????
猫?…………誰の…………猫?…………
あのばかまたか!
ミカ
(書類を握りしめる)
……隊長を捕まえないと……
(廊下へ出る)
ミカ
隊長ー!!……隊長!!
(その頃)
橘
うーん……コンビニ……何買うかな……
(猫:廊下の角から静かに登場)
猫
「……」
橘
お、なんだお前……ついてくるのか?
猫
「(当然のように同行)」
橘
あー……まぁいっか……
ミカ
(角を曲がる)
……いた!!
橘
お、副長!奇遇だな!
ミカ
奇遇ではありません!!!!!!
(間)
ミカ
書類!!!!提出期限!!!!5分過ぎています!!!!
橘
あー……それなぁ……
猫
「にゃ」
ミカ
……で、その猫は何ですか?
橘
さあ?
ミカ
“さあ”??
ミカ
(静かに圧が上がる)
隊長、説明をお願いします
橘
いやだから、さっき廊下にいたからさ……なんか自然と……
ミカ
自然と連れて帰るものではありません!!
猫
「にゃー」
(猫、ミカの足元にすり寄る)
ミカ
…………
ミカ
(揺らぐ)
橘
あ、落ちたな
ミカ
落ちてません!!!
(さらに遠くで物音)
???
「あれ、俺の猫どこいった?」
ミカ
………………
橘
………………
猫
「にゃ」
ミカ
隊長。
橘
はい。
ミカ
これは“増やした”んですか?
橘
違う。
ミカ
“拾った”んですか?
橘
たぶん。
ミカ
“たぶん”で猫は拾わないでください。
(沈黙3秒)
ミカ
とにかく!!書類を先に!!
橘
あー、それ副長に任せるわ
ミカ
今それを言うんですか!?
猫
「にゃ」
ミカ
…………もういいです
橘
え、諦めた?
ミカ
諦めてません
“順番を変えただけ”です
橘
何が?
ミカ
猫の保護です
橘
え
ミカ
書類はその次です
橘
優先順位バグってない?
(遠くの声、再び)
???
「あ、その猫そこにいた!」
ミカ
………………
橘
………………
猫
「にゃ」
ミカ
隊長
橘
うん
ミカ
“またやりましたね?”
橘
いや、今回はたまたま……
ミカ
その言葉、先週も聞きました
橘
成長してるってことだな
ミカ
退化です
(ミカ、深呼吸)
ミカ
……とにかく、猫は返します
橘
え、でも懐いてるし
猫
「にゃー」
ミカ
懐くな!!!
猫、橘の肩に乗る
ミカ
………………
ミカ
もう知りません
橘
副長も一緒に飼う?
ミカ
飼いません!!!!!!




