20話「災害再び」
翌朝、南東の街へと集団で向かう者達俺たちリキングバウトの一団だ
2時間ほど歩いただろうか、大きな柵が見えてくる
「でっかいけど、なんや寂しいとこやなぁ」
俺もローズ同様の意見だな
おそらくここがギルド長フクソの言っていた街なのだろう
「ん?集団で訪れるとは珍しいな、少しそこで止まってくれ
代表は一名こちらへ…」
入り口に立つ男が声をかけてきた
この集団なものだから止められてしまうのも当然か
まぁギルド長に一筆書いておいてもらったからな、すんなり入れるだろう
「フクソ殿の書状か…まぁ本物で間違い無いだろう」
しかし、この門番…なにか言いたげな雰囲気を出しているな
「どうかしたか?」
俺は念のため確認していた、信用されていないのならば街に入ってもどういう扱いになるかもわからないからな
「なんでもないさ、数日前にも見たことねぇ二人組が来てな
いつのまにか姿見せなくなったからな、不思議だなと思っていただけだ」
勝手に出て行ったのか、不思議な雰囲気の二人だったという
まぁ俺たちにはあまり関係のないことなのだから気にしなくても良いだろう
この街の長に話を終え、街の一角に俺たちの家々をインベントリから出すのだった
当然1時間ほどで出来上がった家々は街に注目されるわけなのだが
そういった魔法だと言うだけで信用してしまうここの住民たちもどうなのかとは思うな
「やっとゆっくりできますねー」
「ほんまや、ウチも疲れたわ」
「じゃあ俺はここのギルドに顔を出してくる」
休みたいという三人とは別にドルヴィンはいそいそと出かけていった
今後の話でもしに行くのだろうか、全く忙しない
ともかく、こうやって落ち着けたのだから幸いである
あとは徐々に元の生活を取り戻していければいいのだけれど…
しかし、それもつかの間だった
「おぉい!大変だぁ!!」
その数日後には
またも近くのダンジョンから魔物が溢れ出たという話題がでてくるのだからたまったものではない
準備をする間もなく、家も放棄し
それぞれの武器を持ち街を出る
今回はスタンピードを抑える秘宝も無いのだから、とにかく街から離れる事を余儀なくされるのだった




