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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第3章《スタンピード》
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18話「街の消滅」

俺たちはひかりの洞窟を抜け、草の根一本生えないと言われる傷痕に来ている


「何度見ても凄いなぁ…まったく向こうが見えんわ」

俺はここに来るのが三度目だ、一度目にはイフリートに殺されかけ

二度目は話を聞きに訪れた、さすがにいつまでもここにいる訳もなくすぐに帰ったのだが

そして三度目、今回はこの先の見えない道をひたすら歩くためにやってきた


「シュウ、行動は朝夕に分けて

日が高い時間と深夜は睡眠と食事にあてるんや

今は滅多に通るもんもおらんけど

日陰も無い、風景も変わらない、ここでは魔物も出えへんけど大事な事やでな」


王都へは時折戦闘もあったし退屈は無かった


そうか…考えてみれば移動だけで2週間…

既に心が折れそうになるのだった



とローズが言ったのは出発する数時間前のお話で

実は俺たちにそんな心配は全くないのだった


ある若い夫婦の一言がきっかけだった

「せっかくこんな素敵な街に住むことになったのに、全て置いていかなくてはいけないなんて…」


家に運び入れたばかりの棚や寝具、細かな物は持って行けても大きな物は難しい


俺たちは荷物をインベントリに収納しているから楽だが、周りはそうではなかった


「俺も持っていくの手伝いますよ」

そう言って収納棚に触れるとインベントリに[棚A]が収納された


「おぉ、デカイから無理かと思ったけど意外といけるな!」

横で見ていた夫婦は不安そうだったので、一度取り出して見せ空間収納だと説明したら安心していた


調子に乗った俺は、[机A][椅子A][台所A][棚B]と、どんどん収納していく


家の中が空っぽになって、満足いていた俺は

「ん?家も持ってけるんじゃね?」

などと思うのだった


[空家A]


あ…入っちゃった


取り出した時にどうなるかはわからないが…まぁ簡単な造りみたいだし大丈夫だろう

そうして俺は[民家A][民家B]…[宿屋A][飲食店A][商店A][集会所A][教会A]…と次々インベントリへしまっていったのだ


ギルドは集会所…か、まぁ大体合ってるか


俺は2時間ほどかけて街中の全てを収納したのだった


「道中いちいち全部は出してられないから、しばらくはギルドと教会に男女別れて、夫婦は宿屋を使って休息を取ってもらう

食事は2店舗、肉メインと野菜メインで無償提供してもらうことになった

その他は各自で、水や携帯食料の補充は俺に言ってくれればすぐに用意する

2週間、長いがみんな頑張ってくれ!」


これだけ至れり尽くせりで不満の声などあるはずもなかったのだが

4日5日目あたりからは色々と我慢できなくなった若者や冒険者達が問題を起こしたりもするのだった…

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