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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第3章《スタンピード》
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16話「街へ」

ピルスル達が戻ってくる

だいぶ疲弊した様子であった


「おぅ…無事じゃったかシュウ、まぁお主なら大丈夫じゃろう思うてな」


どうやら騎士団がなるべく早く来れるよう魔物を間引いていたようなのだが


あまり減ったようには感じないのだった


「なぁピルスル、ミドにやってもらうってのはどうなんだ?

今騎士団がどこまで来ているか確認して、安全圏狙って射てばそこそこ倒せるんじゃないか?」

俺はピルスルに提案を持ちかける


「それなんじゃが…どうも騎士団が王都から出発したという話が入ってこんのじゃよ」


すでに一度王都まで確認に行ったのだと言う

厳戒体制をとっておりピルスルですら王城へ入れないほどなのだという


そうこうしている間に周囲の魔素はどんどん減って行くだろう、最後には魔水晶までも吸い尽くされてしまう


あとどのくらい残されているのかもわからないまま、俺たちは待ち続けたのだった


「遅い!何をしているんだ!」俺は憤慨していた

すでに3日、時折周囲の魔物を狩りつつダンジョンからは溢れないように見続けている


交代で休みを取っているとはいえ俺たちもそろそろ限界だった


「儂は今一度王都へ出向いてみる…何かあったのやも知れんからな…」

どこか不安げなピルスルは、一人王都へと転移するのだった


「街…大丈夫なんやろか…」

ローズは、どれほどの魔物が溢れ出し

周りを破壊しているのか、もしかしたら街にも大量の魔物達が既に


そういうことを気にし出しているのだった

だが俺たちがここを離れればより多くの魔物が溢れ出す


どうして良いかもわからず、街のことはレギに託すしかないのだった


それから半日、ピルスルもまた戻っては来なかったのだ


「だんだん魔物が減っているぞ…大丈夫なのか?」

最初は次から次へと現れる魔物も、次第に数を減らし

今では時折ポツポツと現れるだけになってしまっている


さらに半日、ピルスルが王都へ向かい丸1日が経ったころ

魔物はもう現れる気配も感じさせなかった…


そんな時にピルスルが戻ってきた

「遅くなってすまんかった…すぐに撤退じゃ、儂らは見捨てられておったわ…」


どういうことだ?!ここまできて見捨てなくてはいけないのか?


王は騎士団を出してはいなかった…

きっと騎士達に大きな被害が出るくらいならば、東の大地の一部には犠牲になってもらうしかない、と

そんな考えでもあったのだろうか


ピルスルも王には会うことが出来ず、もはやどうしてよいのかわからないというのだ


「そんな簡単に諦められるわけないだろ!」


そんな俺たちにピルスルが言う


「お主らの言うことは最もじゃ、が

儂から見れば無策の無謀な馬鹿な冒険者にしか見えんわい

ゴブリンの方がよっぽど賢かったかのぅ」


たしかに…どうしていいかもわからないのに突っ込むわけにもいかない

馬鹿だと言われて引かなかったら、それは馬鹿を通り越して間抜けなのだろう


俺たちは悔しい気持ちを噛み殺し、一度街まで引き上げるのだった

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