15話「不安」
ともあれ、目的のダンジョン内への魔水晶設置は済んだ
「さて…どうすっかなぁ…」
俺はヒールポーションを両手に構え、ひたすら駆け抜けることを選択した
第二階層へ戻ると、そこは来た時と変わらぬ光景があったのだった
「マジか…湧くの早すぎだろ…」
仕方なく俺は剣を持ち直し、片手でヒールポーションを使い続け
全速力で突っ込んで行くのだった
幸い狼と出くわすことは無かったのだが
それでも何体かは上位種もいただろう
倒せようが倒せまいが関係ない、今はただ道が開ければ進むほか選択肢は無いと思っているのだから
「なんやシュウ、ずいぶん早かったやん」
命からがら脱出できた、そこではローズ一人だけが俺を待っていたのだった
「はぁっはぁっ、あれ?他の奴らは?」
「ピルスルが王都の方も倒してくる言うて連れてったわ
ウチとシュウでダンジョンから魔物溢れ出さんよう見とって言うとったわ」
魔除けの薬を使って待ってたようで、その間にも10、20と魔物達がゾロゾロ出てきていたそうなのだ
「ミドの矢は足りるのか?」
そういえばあれから渡してなかったのだが
「すぐ引き返す言うてはったし、大丈夫やろ」
ならいいか…
そんな話をしているとダンジョンから数体の魔物が現れる
おいおいおい…こいつ
「お…オークキングじゃねえか?!ローズ逃げろぉ!」
そして俺はオークキングの前に立ちはだかるのだった
「くっそぉ、こんなところでやられてたまる…かぁ!」
俺の渾身の一撃がオークキングに深々と突き刺さる
「ん?あれ?」
あっけなく消えるオークキング
「なんやねんほんま、びっくりさせよるわ」
ローズが呆れている
いやだってあのオークキングだよ?一度殺されかけてるんだよ?
ま、まぁ多分俺たちも強くなったと思うけどさぁ…
[魔剣キルディクス:攻撃力10053]
あ、そういうことっすか…




