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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第3章《スタンピード》
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12話「自身を写す鏡」

ミドが矢を射ちたがらない…

俺のせいなのか?俺のせいなのだろうな


「ミドちゃん、ウチと一緒に後ろでサポートしてようや」


爆発も前よりすごかったしな

あーどうせならキャプチャーアローとか射たせた方が良かったかな


「あんなんよう説明もせんと射たせる方が悪いねん」


ん?そうだ、強い魔物を仲間にして周りの雑魚退治とかしてくんないかな

粘着の罠…は最後の一個使ってしまったしなぁ


「そうですわよね、シュウさん馬鹿野郎です」


ピルスルに調達してもらえないだろうか?

ん?ミド元気になったみたいだな


「ミド、大丈夫か?また射ちたくなったら作ってやるからな」


からかったつもりだったのだが、ミドは意に反して『もう一回作ってほしい』と言うのだ


え…?

「早く作ってくださらない?」

どうした?ヤケになったのか?


「ローズ、ミドは大丈夫なのか?」

「ウチに聞かんといてや」

「お主ら何やっとるんじゃ行くぞ」

ちょっとピルスルさん待ってください


「早く」


仕方がない、作るか…

そうしてもう一本の矢を拵えた


「なんか魔力が無くなったり増えたりで気持ち悪くなってきたわ…」おれが胸を押さえていると

「ええ、魔力酔いと言って度々回復を繰り返すとなるんですよ、知りませんでした?」


まさかそれが狙いなのか…くそぅ


「じゃあこの矢も射っちゃいますね」

そう言うとミドは再び弓を構える


「ピルスルさん!ダンジョンまで距離どのくらいかしら!」

「そうだな、およそ2000mといったところか」

「わかりましたわ

ローズお姉様、そこまで行けるかしら?」

「え、えっと…大体で良ければ多分」

「じゃあお願いしますね!」


そしてミドは再び恐怖の矢を射ち放つ

しかも5本に増やして…


「ハイウインド!」

強めの風が優しく矢を運んで行く

さすが普段から練習しているだけあってローズの風の使い方は上手い


5本の矢はゆっくりと着実に彼方へ、見えなくなり

それでもまだローズは集中していた


1分ほど経ち…2分…


「あかんわ、そろそろ限界やわ…」

「ありがとうお姉様、5本を散らせられます?」

『やってみる』と言うと最後の力を振り絞るようにローズの全身に力が入っている


あ、遠くで光った


「おー…すっげぇ」


そして3〜4秒遅れて爆発音が聞こえて来るのだった


「すっげぇ…」

「なんとまぁ…」

「えぇぇぇ?!」


皆、語彙力のカケラも無いのだった


「やりましたわお姉様!」喜ぶミド

「任せてぇな」疲れ果てながらも誇らしげなローズ


うん、非常に仲の良いコンビだこと

赤い矢でいいから少し頂戴とまで言われる

すっかり良くなったようで安心だ


「さぁ、景気つけの一発も終わったことじゃ

行くぞお主ら!」ピルスルが先陣をきっていく


これだけ魔物を散らしたのだからサクサク進めそうなものだが、そう簡単にはいかず

やはり時折魔物の集団との戦闘になるのだった


そしてその度に、あちらこちらで爆発がおきる

5本の赤い矢が頭上を飛んで行き


爆発をおこす


また飛んできて…魔物を散らす


「なぁ…俺っていつもあんな風に見えてたのか?」

ピルスルに尋ねると

「なんじゃ、気付いとらんかったのか?」だと


そうか、俺はあんな恐ろしいことをやっていたのか…


でもあの爆発…ぜってぇ俺の時よりでかいし…5本も同時に飛んで来るし…ないわぁー…

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