8話「3本の矢5本の矢2種類の矢」
「すまんドルヴィン、助かった!」
他の冒険者も3、4人のパーティーを組み討伐にあたっている
さすがに入り乱れた戦闘の中で爆撃は使えないのでミドに弓と矢を渡し剣に持ち替える
そうだ、せっかくなのだからより安全に戦えるようにミドに一つお願いしておくか、と思い
「ミド、強そうな魔物を優先して眠りの矢を頼む
雑魚は他に任せればいいからな!」
俺がそう言うと、わかったと言い矢を番え…
そうだった、ミドの射つ矢は分身するんだった
3つどころか5つに分かれる矢
もう近づいて来る魔物を片っ端から眠らせていやがる
横で見ていたローズは『私にも作れるかも』と言うので、普通の矢を10束ほど置いておいたらすぐさまエンチャントし始めている
まぁ効果が薄くても聖弓の効果で十分な威力になる、構わず作りまくってほしいものだ
俺はと言うと、ドルヴィンやレギは(攻撃力的には)任せても大丈夫そうだったので
他の冒険者の支援に回っていた
と、言っても苦戦してそうなところへ行って魔物に一振り当てるだけなのだが
さすが魔剣、知らない間にふざけた攻撃力になってやがる
いつのまにか6000超えとかおかしくないか?
まさか倒した魔物の数っていうのが、この武器じゃなくても良いとは普通思わないだろうし
そういえば証が手に入らなくなったのも魔剣を手に入れてからだったな
倒した数じゃなくて入手した証の数…なのだろう
上位職が遠のくなぁ…
とか考えながらバッサバッサ斬り倒しているのだった
気付くと遠くの方でも魔物が消滅していくのが感じられた
「ん?誰かが特攻仕掛けてんのか?」
そちらの方向を眺めてみるのだが戦っている様子は無かったのだけど
「おぉ、上位種っぽいのがいるな」
一匹の小型の竜が飛んでいた、と思った瞬間頭上を矢が通り過ぎて竜と周辺の魔物に刺さる
また矢が通り過ぎ、それが刺さると竜も他の魔物も眠りについた
そしてしばらくすると、次々と魔物達が消えていく
少し間を置き…竜も消えたのだった
俺はその一連の意味を察した瞬間、声を漏らすのだった
「えげつねぇ…」




