「謁見そして」
ピルスル視点です
魔素暴走が起こった際に発生するであろう自体は100年前にも噂が絶えなかった
それでも、あの技術を使い続けると宣告した帝国に対し
王は攻撃することを選択したのだ…同じ力を用いて
儂らは細かいことはよう分からん
枯渇すれば枯れ果てた大地へと、暴走すれば周囲をも巻き込みやはり枯れ果てた地へと
少しならばそれほどの影響はないかもしれないが、王はその危うい力に頼ることを止めるのだと言った
それをまた、帝国にも伝えたところから戦は広がっていったのだ
「サルヴァン国王、お話が…」
儂は一人、転移の術を用い国王に謁見を申し出ていた
30年の付き合いもあれば、衛兵達も気が知れている
「この度、リキングバウトより西およそ30km
新たなダンジョンの出現と同時に、おそらく…暴走が起きました」
一瞬にして場の空気が変わる
「してピルスルよ、お主はどのように動くつもりなのだ?」
王は逃げるとは言わない、儂にもなにかするのだろう?と
儂もまたそのつもりで来てはいるのだ
「街には逃げるよう伝えましたが、おそらく叶いません
彼らだけで今頃は食い止める算段をしていることでしょう
あの者達の力ならば、しばらくの猶予は稼げるかと思います」
騎士団で外堀を固め魔物の拡散を防いで欲しい、その間に儂らだけで中に侵入し元を断つ
きっと元など無いのだろう、ダンジョンそのものが魔素の塊なのだから
しかし最深部には必ず何かしらが存在するのも事実、そこが一番魔素の濃い場所であり
ダンジョンの維持するために必要な魔素のほとんどはそこにある
すると王は
「最深部までは行かなくてもよい、できれば深い方が間違いないのだろうが…
三階層であれば十分な効果が得られる
再度侵入し、最深部へと運び入れてほしい」
何をするとも言わなかったのだが王は感じ取っていたようだった
儂は、ギルドの魔水晶を…ダンジョン内部に持ち込む
それほど多くの魔素は残ってはいないが一時的に枯渇を防ぐにはそれで十分なのだ
「すぐに救援に向かわせよう、ピルスルよ…無茶だけはするで無いぞ…」
「お気遣い感謝いたします…」
とはいえ、シュウ達は武器を失って戦力を削がれているのも事実
出来る限り揃える必要があるか…
王には、取得した素材などから返済に充てるとして金貨50枚を借りていた
正直これだけの金額を返すとなれば一生かけるほどの額だ
だが王は、多くを聞かずに出してくれるのだった
とにかくは、属性強化がメインだろう
どこまで火が強化されているのかは分からないが、シュウは火属性ならばなんでもいいと言った感じだ
次にローズ、魔法は強いのだがあくまで一般レベルだ
火と風魔法には見張るものがある、ならば風の魔法強化が必要か
ローズに丁度いいイヤリングを見つける
だが、せっかくの髪飾りを着けていないことを思い出す
「あやつ…まさか、な」
深くは考えずに購入を決めることにする
次はドルヴィンか…オークキングの装備でも十分なのだろうが
できれば前線で敵を引きつけられるほどであってほしい…となれば純粋な体力が必要か
何かないものか…
ミドは、あの弓と儂らが作る矢で十分な戦力足りうるじゃろう
レギは…今回は街の護衛をしてもらうとするか
そうやっていくつかのアイテムや装備を買い揃えているうちに、時間が過ぎて行くのだった
「しまった、もうこんな時間か…あやつら、急いてなければ良いが…」




