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女神様にハイエルフとして長生きする様お願いされました。  作者: 大鳳
第二章 勇者パーティー編

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お互いの仕事の報告とこれから

「後はその繰り返しだ。火力を集中させて敵を撃ち落として地上で叩く。……その繰り返しだ」

 ガルドリックはワイバーンを倒した時の一連の流れを話し終えた。結局はワイバーンを数匹同じ戦法で仕留めた彼等の姿を見たワイバーン達が逃げ去っていったという結末で幕を下ろしたという事だ。

「私もさぁ、飛び道具欲しくなっちゃったもん。結局何も出来なかったからさぁ。ねぇ弓ってどんなのが良いんですか?」

 エイミーがワイバーン戦を振り返りながら反省点を述べる。そして助言をガルドリックに求めるが、そんな彼女に

「弓ならエリスに聞いてくれ。彼女の方が専門だ」

 ガルドリックはエリスフィーナに丸投げしてしまった。軽食と果実のジュースを皆に持ってきていたエリスフィーナは話を振られ

「あ、あの……私は専門家と言う程の事は……」

 反射的に自分には無理と辞退するエリスフィーナだったが

「おっ、そうだな。エリスフィーナは今日大活躍してたし、エイミーが弓矢とか使えたら大助かりだぜ」

 エリスフィーナが持ってきた軽食……簡単なハムチーズサンドをつまみながらヴァイスがガルドリックに賛同してしまった。

 既にエイミーからは信頼と期待の表情を向けられてしまっている。さらに

「そうよね。エイミーにも索敵とかやって貰えるのも護衛して貰えるのも助かるんだけど遠くの敵相手して貰えるともっと助かると思うし」

 魔術師のメディナからも賛意が寄せられた。さらに

「皆さんが少しでも安全になるなのなら私からもお願いしたいです」

 エイミーと同じ様に信頼と期待の眼差しをソファーから向けられたエリスフィーナには

「あ、あの……」

それ以上辞退する言葉は発する事が出来なくなってしまっていた。

「いーじゃない。あなたもう立派な勇者パーティーの一員なんだから♪ 後輩を強く指導していくのも私達の務めなんだからね?」

 エリスフィーナに対する追い打ちは仲間であるメルティーローズからも続く。

 後輩と言われても、もしかしたら冒険者としてはエイミーの方がエリスフィーナより先輩である現実にエリスフィーナは苦笑いを隠せない。

「それでしたら、皆でエイミーさんの為に弓矢でも新調しに行きませんか?」

 さらにクレスからも当然の様に追い打ちがかけられる。テーブルに組んだ両手で口元は隠れているがその口角は確実に上がっていた。

「それじゃ、明日は皆で装備の見直しに街に買い物に出よう。費用は今日のワイバーンの討伐報酬があるから心配するな」

 エリスフィーナが返答に苦慮している間にガルドリックから明日の予定が告げられてしまった。

 ワイバーンは脅威度の高い魔物であり、放置は周辺地域への治安の脅威となる。

 その為、脅威度の高い魔物には王国からの報奨金が制度として定められており、規定の部位を持ち帰ればそれに見合った報酬が得られるのである。

 ちなみにワイバーンの討伐証明となるのは尾である。今回討伐したワイバーンは七匹、報酬は一匹につき金貨三枚となる為報酬は金貨二十一枚だった。

 それをミスズ達のクランと分けた為ガルドリック達の取り分は金貨十枚となっていた。それらのうち

六枚はエイミー達三人に分配され残りの四枚をエリスフィーナ達含めた八人のメンバー全員の戦力の底上げを念頭に明日は街に買い物に行く事となったのである。



 冒険者ギルドの簡易寝台にて一泊したメンバー達だが、やはり誰でも使える公共空間は民度がお世辞にも高いとは言えないもので、一応寝られる程度の環境でしか無かった

 朝ご飯も固パンに炙り干し肉、簡単な野菜ポトフという最低限の格安メニューが出されるというがっかりなものだった。

 朝食を終えたエリスフィーナ達は八人でゾロゾロとまずはドワーフの鍛冶屋に向かう事にするのだった。

「ガルドリックさん? そのお話の鍛冶屋さんってそんなに良いお店なんですか?」

 エイミーが割と積極的にガルドリックに話し掛けている。彼女に限らずエイミー達女の子達三人からの彼に対する好感度が爆上がりしているのは周りから見ても丸わかりだった。

「折角だから、皆の防御力から底上げしていこうかと思ってな。チェインメイルで軽めのモノがあれば良いんだが……」

 ガルドリックは初心者メンバー達の防御力を上げる事を考えているらしい。

 その辺りは最初からオーダーメイドフル装備なエリスフィーナとは無縁な話とも言える。皆の防御力アップは単純に戦力のアップに繋がりエリスフィーナにとっても喜ばしい話ではあるはずなのだが……

(…………)

 女の子達三人からチヤホヤされているガルドリックの姿にエリスフィーナは何か落ち着かない気持ちと装備を追加して貰えるエイミー達に対する嫉妬の感情にも戸惑っていた。

(ふ〜ん……エリィも面白そうな事になってるわね〜♪ ここはお姉さんがフォローしてあげますか!)

 そして、そんなエリスフィーナの初々しい感情はメルティーローズからは一目で丸わかりなのであった。

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