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女神様にハイエルフとして長生きする様お願いされました。  作者: 大鳳
第二章 勇者パーティー編

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村人救出任務

「マジックミサイル!」


ーヒュンヒュンヒュンヒュン!ー


 逃げ出したゴブリン達にはいつの間にか魔法を詠唱していたクレスによる魔法の矢が追い討ちを掛けていく。

「ギャアッ!」

「ギェェッ!」

「グアアアッ!」

 姿を見せたゴブリンには魔法の矢が正確に命中し仕留めていった。

 二人の魔法による攻撃が終わると周囲からは物音らしいものが消え去り、再び静かな森の光景へと戻ってきた。

(…………)

 エリスフィーナの耳にも何も聞こえてこない。一応の安全を確認したエリスフィーナは

「それじゃ行きましょう。この辺りにはもう脅威はありませんので」

 改めて洞窟に入る事を皆に提案するのだった。

「なんだか……ねぇ?」

 エリスフィーナの働きぶりを見たメルティーローズが隣のクレスに目配せをする。

「そうですね。何と言いますか……大男二号と言った感じですねぇ」

 感心した様に語るクレスのメガネは光の反射で真っ白になっていてその表情は分からない。

 そんな二人の様子を気にする事無くエリスフィーナはヴァイスと共にゴブリンの洞窟の中へと歩を進めていくのだった。



 洞窟の中はジメジメとしており当然ながら視界は松明の明かりに頼る以外には無い。

 先頭がヴァイス、すぐ後ろの横になってエリスフィーナが付きその後ろがメルティーローズとクレスの二人だった。

「ヴァイスさん、あまり先を急ぎすぎないで。ゴブリンの待ち伏せは確定なんです。外のゴブリンで終わりなハズはありません」

 エリスフィーナが攫われた女の子達の安否が気になるらしいヴァイスに落ち着く様諭す。

「だからってよ。もし助けが間に合わなかったら俺……悔やんでもくやみきれねぇよ!」

 それでも彼は逸る気持ちを吐露する。

「気持ちは分かります。ですが私達が敵に負けてしまったら彼女達は助からないんです。確実に安全に進まなければ……っ!」

 松明を持ってヴァイスを諭していたエリスフィーナが突然言葉を止めた。そして後ろのメルティーローズに洞窟通路の側壁を指差して合図する。

「なぁに?」

 と、メルティーローズが近付きながら壁を見ると、そこには窪みに紛れた側道がパックリと口を開けているのが分かった。そんな魔術師にエリスフィーナは

「奥の敵をマジックミサイルで倒せますか?」

 ヒソヒソ声で尋ねる。それに頷いたメルティーローズは詠唱を手早く済ませると


ーヒュンヒュンヒュン!ー


「ギャアーッ!」

「ギャフッ!」

「ギャアアアッ!」

 洞窟の奥に潜むゴブリン達に向けて横目で確認しながらマジックミサイルを放った。マジックミサイルを受けたゴブリン達は逃げる間もなく撃ち抜かれいずれもその場で絶命し、洞窟は再び静寂へと包まれるのだった。

「なぁエリスフィーナ? ここからどうするんだ?」

 ゴブリンによる待ち伏せを二度目の当たりにしたヴァイスは流石にこの洞窟をただ進むのがいかに危険かと言うのを理解した様だ。

「慎重に進みましょう。洞窟の壁の影や窪みには十分注意して下さい」

 再び歩き始めたがエリスフィーナの話は続く。

「先頭は視覚もそうですが聴覚に注意を払って下さい。弓の弦を引き絞る音、スリングを回転させる風切り音、妙な音にはとにかく慎重になって下さい」

 先を歩くヴァイスを追いかけながら彼女はガルドリックから聞いたであろう先頭の心得を彼に説いていく。

 だが、あまり勉強が得意では無いヴァイスにはエリスフィーナの話も右から左でしか無かった。 

 そんなパーティーが洞窟を奥へと進んでいくと、遥か先に何かに灯されている様な明かりの揺らめきが見えてきた。

「あれだ、ゴブリン共の巣だ!」

 ヴァイスが見えてきた目的地に駆け出そうとしたその時


ーギリギリギリ……ー


「皆、伏せて!」

 パーティーの前方から弓矢を引き絞る音がエリスフィーナの耳に聞こえてきた。彼女は咄嗟にヴァイスの頭を下げさせながら伏せると共に後ろの魔術師二人にも伏せを指示する。


ーピュンピュンピュン!ー


 全員が伏せた後、小さな風斬り音が頭上を通り過ぎて行くのが分かる。


ーギリギリギリ……ー


「頭を上げないで! 道具袋を頭の前に置いて下さい!」

 短弓の矢程度なら道具袋でも立派な遮蔽物にはなる。

 絶え間なく聞こえてくる弓矢を引き絞る音にエリスフィーナは音だけを頼りに発生源に向けて自身も矢を番え伏せた姿勢のまま引き絞り


ーピュン!ー


暗闇に向けて矢を放つ。すると


ードズゥッ!ー


「ギャアッ!」

 ゴブリンが矢の勢いに吹き飛ばされる音と断末魔が聞こえてきた。まだ聞こえてくる矢を引き絞音にエリスフィーナが弓矢で対抗すると

「ギャアーッ!」

「ギャフッ!」

 何発かに一回はゴブリンの断末魔が聞こえ、それと共に矢を引き絞る音も次第に疎らになってきた。

「ヴァイスさん、松明を思いっきり前に投げてください!」

 ある程度ゴブリンの射手を撃ち減らしたと判断したエリスフィーナがヴァイスに松明を前方に投げる様に指示する。また、エリスフィーナもヴァイスより少し手前に落下する様に松明を投げた。すると

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