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女神様にハイエルフとして長生きする様お願いされました。  作者: 大鳳
第一章 勇者パーティー編

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王国からの逃亡

 その後、ホワイトクラウン王国軍と合流したガルドリック達は魔王討伐の報告を行う事になったのだが……

「勇者ガルドリック殿、魔王討伐の栄誉……我が愚息キリヤに譲っては貰えないだろうか?」

 ホワイトクラウン国王天幕での会合の第一声はガルドリックすら疑念を抱くものだった。

「無論、それなりの見返りは用意する。何なら田舎でゆっくり余生を送れる様に全ての準備を約束しよう」

 ホワイトクラウン国王は世界を我が身と引き換えに世界を掬った第七王子という、民衆を納得させる英雄譚を欲している様だった。

 キリヤ王子に魔王討伐の栄誉を受ける代わりにキリヤ王子行方不明の責は問わないとするものだった。

 ガルドリックはそれを受け入れる事でホワイトクラウン国王との会合と魔王討伐の報告を終了とするのだった。




 一方のエリスフィーナは魔王を倒した勇者パーティーの一員として、とりわけアトレイス連邦からの援軍のエルフ達から羨望と歓迎の持て成しを受けていた。

「あの、私は特にそれほどの貢献は……」

 質問攻めを受けるエリスフィーナはひたすら実際に即した話に訂正するが、話に尾鰭が付いて収拾がつかなくなっていた。そこへ

「エリスフィーナ、少し良いか?」

 ガルドリックが深刻そうな表情で話し掛けてきた。

「どうか……されたんですか?」

 エリスフィーナが首を傾げながら尋ねると

「……今夜中に俺はこの国を離れる。それを伝えに来た」

 ガルドリックはそれだけを話すとエリスフィーナから離れようとする。このままでは二度と会えなくなる様な気がしたエリスフィーナは

「待って下さい。何か……あったんですか?」

 再びガルドリックに尋ねる。

「俺達は……少なくとも俺はこのまま王国に留まればいずれ命を狙われる」

 ガルドリックが語り始めた話の顛末はエリスフィーナには信じ辛い内容だった。

 ガルドリックは魔王を倒した功績を行方不明のキリヤ王子に譲渡する事をホワイトクラウン国王から命じられた。

 そして引き換えとして多大な報酬と田舎での隠遁生活を提示されたのだ。

 しかし、そんなモノは空手形に過ぎず国王の胸先三寸でいつでも反故に出来てしまう。

 何より魔王倒した功績を他国への外交材料に使おうとしている国王が事実を知っているガルドリック達を生かして置くはずが無いというのがガルドリックの考えだった。

「そんな……!」

 魔王を倒して魔王軍も退けて良かった良かったとなっていたエリスフィーナには寝耳に水の話だった。

「他の皆にはまだ伝えてない。せっかくのお祝いムードだしな……」

 魔王軍を退けた王国軍は野営地にて酒盛りをしている真っ最中だ。それは援軍であるアトレイス連邦軍も同様である。

「あの、私はどうしたら……?」

「君はエルフの里に帰れば安全なハズだ。国王もまさか精霊神が祭られている防備が厳重なエルフの里に手は出さないだろう」

 エリスフィーナの問いにガルドリックが用意していたかの様に淀み無く答える。

 確かにエリスフィーナの役目は魔王討伐の手伝いであり精霊神からの役目は既に終えている。しかし

「エリスフィーナ、出来ればもう少し手伝って貰いたい。後衛三人を俺一人で護衛するのは……さすがにな」

 ホワイトクラウン国王がもし本当にガルドリック達の命を狙ってくるというのならこの国に留まり続ける理由は無い。

 それにガルドリックの様な一流の冒険者であろうと四六時中暗殺に備えるのは精神的に辛いのだろう。

 エリスフィーナはこのまま故郷に帰る事も出来るのだが……

「私でガルドリックさんのお役に立てるのなら……これからもよろしくお願いします」

 エリスフィーナは生死を共にした彼等との旅を続ける事を決めたのだった。



 酒盛りの真っ最中だったメルティーローズとクレスの二人も二つ返事で同行を了承してくれた。

 残るマリアリアだが……皆で手分けして彼女を隈無く探したが結局彼女の姿を見つける事が出来なかった。

 野営地からアトレイス連邦へ続く街道を臨む場所でガルドリックが

「皆、本当に良いんだな? これで俺達は犯罪者になる。少なくともこの国ではな」

 皆に最後の確認をする。

「別に良いわよ〜、あんなキリヤ王子を英雄にしたがる国王になんか義理立てする気もないし〜」

 メルティーローズは軽いノリで他国への逃亡を受け入れている。一方のクレスからも

「まぁ、田舎での隠遁生活など他の場所でも出来ますからね。国王に借りを作るよりは良いでしょう」

 ホワイトクラウン国王に対する不信の意見が出された。思った以上に勇者パーティーからのホワイトクラウン国王に対する信頼感は低い。

「わ、私も皆さんとご一緒させて頂きます。

まだまだ未熟ですがころからもよろしくお願いします」

 キリヤ王子に対する嫌悪感はあれどホワイトクラウン国王との面識が殆ど無いエリスフィーナの意見はどこかズレていた。

 だが、こうしてエリスフィーナ達は魔王討伐後の世界での旅をこれからも続けていく事になるのであった。

これで大体100000文字なので一応は一区切りはしてます。完結にもしました。

でもまだ最終回じゃないぞよ。もうちょっとだけうんたらかんたら

( ゜Д゜)y─┛~~

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― 新着の感想 ―
完結おめでとうございます!お疲れさまでした。 結局王子は改心しませんでしたねぇ国王もアレでしたし……。゜(゜´Д`゜)゜。 まあこんな国はさっさと見限って、4人で別の国に渡ったほうが幸せかもしれません…
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