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女神様にハイエルフとして長生きする様お願いされました。  作者: 大鳳
第二章 勇者パーティー編

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立食パーティー

「こちらをどうぞ」

 給仕はエリスフィーナ達の所にもやってきてグラスを配り始めた。

「あ、ありがとうございます」

 エリスフィーナは受け取ったグラスの中身が気になるのかじっと見つめている。

「これはこの国の珍しい酒だ。舌触りが独特だから……まぁ、気を付けてくれ」

 ガルドリックから目の前の透明な粒々が浮かんでいる酒についての注意がなされた。エリスフィーナは訳が分からず首を傾げながら乾杯の音頭が始まるのを待つ。

 しばらく待っていると会場の列席者達全員にグラスが行き渡った様だ。係の者がローランド国王夫妻にそれを告げる。するとローランド国王は満を持した様子で

「それでは大変お待たせ致しました。我が国と世界の平穏とこれからの発展を祈って……乾杯!」

 グラスを高々と掲げ乾杯を宣言した。

「乾杯!」

「世界の平穏に!」

「ローランド王国万歳!」

 乾杯の声に合わせて列席者達からも歓声に似た声が次々と上がる。

 皆が躊躇無くスパークリングワインを口に運んでいるのを見てエリスフィーナも匂いを嗅いだり凝視したりと相変わらず仕草がネコみたいにおっかなびっくりの様子で居ると

「別に毒物じゃないんだ。少しクセのある果実酒だと思えば良い」

「は、はぁ……」

 ガルドリックに気遣われエリスフィーナが思わず彼を見上げる様にしながら目をパチクリさせている。

(……っ!)

 これまでは魔導具の明かりが消えていて気が付かなかったがこの時、ガルドリックは初めてドレス姿のエリスフィーナを認識した。

 青いドレスはいつもの冒険者姿の彼女からは想像し辛く、エルフ特有の妖精らしさも相まっていつも近くで見ているガルドリック視点でも今のエリスフィーナは可憐で神秘的に見えた。

「あ、あの……ガルドリックさん?」

 顔を赤くしているガルドリックに見つめられエリスフィーナも頬を朱に染めて顔を逸らしてしまう。

「お〜い、料理来てるわよ〜! 二人とも〜?」

 給仕が運んできたクラッカーの上に生ハムを乗せたオードブルを口に運びながらメルティローズがエリスフィーナ達二人にツッコミを入れてきた。

「あ、ああ……! 折角だから頂こう」

 彼女の声に我に返ったガルドリックは取り繕う様にテーブル上のオードブルに手を伸ばす。

 全てが初めてなエリスフィーナも周りの見様見真似で晩餐会の食事を楽しむ事にするのだった。



 メインが鶏の丸焼き、デザートが果物のタルトと一通りの料理を楽しんだ後はテーブル等が片付けられ、ダンスパーティーの会場へときり替わっていた。

 列席者達は皆が男女一組のペアとなって弦楽器の演奏に合わせたチークダンスが行われ始めた。

「ほらほら、私達も行くわよメガネ。こういうのはテキトーで良いのよテキトーで」

 最初の内は四人揃って壁の花をしていたエリスフィーナ達だが周りの雰囲気に当てられたのかメルティローズがクレスを引きずってダンススペースへと突入していった。

「肉体労働は苦手なんですよ〜」

 明らかにガルドリックに助けを求めているクレスはメルティローズに無理やり拉致られていく。

 そうして人々の中へと消えていく二人を眺めながら

「メルさんとクレスさんって……どういったご関係なんですか?」

 エリスフィーナがガルドリックに尋ねる。勇者パーティーに加わってからしばらく経つがメルティローズとクレスの関係は分かっていなかった。

「仲は悪くはないし、魔法の息もピッタリだが……よく分からん」

 ガルドリックからの答えでも、二人の仲は分からないというものだった。

 直情的なメルティローズと掴みどころのないクレス……旗から見ればバランスが取れている様にも見えるが、果たしてそれが恋人同士のそれかと言われれば疑問符しか浮かばない。

「あれはフィリア王女とダリク皇子か……。確かに絵にはなってるが……」

 ガルドリックはダンスに興じる人々を目で追っている。参加者達は皆がお互いのペアに夢中であり、その中に演技を思わせる者の姿は無い。

 今の雰囲気からはガートルード王女に危害を加えそうな不審者の影はまるで感じられなかった。

 だが、ガルドリックは今回の主役とも言えるフィリア第一王女とダリク皇子の様子が気になった様だ。

「ガルドリックさん? どう……されたんですか?」

 時折真面目な表情へと変わるガルドリックの様子にエリスフィーナは気が付いた。

「いや……俺の気のせいかもしれないが……フィリア王女がダリク皇子を避けている様な……婚約者にしては余所余所しい感じがするんだ」

 ガルドリックの答えにエリスフィーナもフィリア王女達を注視してみるが……二人はチークダンスを楽しむカップルにしか見えない。

 しばらく二人を眺めてみたが、フィリア王女はダリク皇子と一曲を踊り終えたところで席を外して会場から退出してしまった。

 その場に取り残される形となったダリク皇子はローランド王国夫妻と何かを話して自分のテーブルへと戻っていく。

 ガルドリックとエリスフィーナの二人が引き続きダンス会場を眺めていると

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