ダンジョンが産まれた理由。
漸くこの設定を出せる時が来ました。
階段を降りるとボス部屋の扉がある。
"やっぱりボスのみかぁ"
"どんなボスかな?"
"やっぱり人型じゃない?"
私は扉に触れる
扉が開きその先にいたのは…龍でした。
"は?"
"ちょw"
"ここに来て!?"
"不可能ですやん"
"竜ならまだ分かる、でもアレは龍じゃないか"
"無理だって"
"終わった"
コメントが絶望している。
それはそうだ、竜と言われる所謂ワイバーン系統の翼手タイプならレイドパーティーでの討伐記録があるが、龍系統の4足タイプ等はLvMAXフルレイドパーティーが手も足も出ずに逃げ帰ったからだ。
それに目の前に居る黒龍は人のように2足歩行で立ち、その剛腕で腕を組んでいる。
翼など2対4翼だ、恐らくは龍種の中でも上位に位置する存在だろう。
コメントを見て考えていた私に龍が話しかけてきた。
???『此方へ来なさい』
取り敢えず戦闘態勢のまま歩いて行く。
???『良く来たね、待っていたよ。』
とてもデカい。
???『ふむ、よかったちゃんと人間の限界レベルに達しているね。』
ニーズヘッグ『まずは自己紹介をしよう、我の名はニーズヘッグだ覚えていてくれ。』
私は取り敢えず戦闘態勢を解いてお辞儀する。
ニーズヘッグ『君の事はこのダンジョンを作る時から見ていたよ。』
『何故なら、君を入れるためにあの場所にGATEを置いたのだから。』
狐詠「……」
ニーズヘッグ『君を選んだ理由の前にこの世界のダンジョンの産まれた理由を教えよう、と言っても1部の人間達は知っているがね。』
『ここからはるか遠く離れ、次元の壁すらも超えた先に私の住まう星がある。』
『そこでは、神々と邪神による戦争があった。』
『そして邪神は討たれ世界は平和になった。』
『だが、邪神はこちらの世界に逃げていたのだ。』
『あちらの神々はその事を知らない、元は邪神の眷属だった私だけが気付けた事だった。』
その言葉を聞いて再び戦闘態勢をとる。
ニーズヘッグ『まあ待て、邪神も元は邪なるものでは無かった、ある日突然世界を滅ぼそうと暴れだしたのだ。』
『だから私は世界を守る側について邪神と戦った。』
『それ故に邪神の眷属は敵対しても黒色のままなのだ。』
私は戦闘態勢を解く。
ニーズヘッグ『話を戻そう、その邪神が逃げ延びた場所はこちらの世界ではバミューダトライアングルと言われている場所だ。』
狐詠「……!」
ニーズヘッグ『そう、君達人間が毎年、各国合同で攻略に当たっているバミューダラビリンスのある場所だ。』
『あそこにダンジョンを造り邪神は力を蓄えていることを知った私はこの世界の人々が邪神と戦えるようにとこの世界の神々に頼んだ、神々はその願いを受け各地にダンジョンを作った、人々を育てるために。』
『だから各地のダンジョンはスタンピード等が起きてもGATEから外へ出てくる事はない、でも邪神のダンジョンは違う、スタンピードが起きれば全ての魔物が外に出て破壊の限りを尽くす、それを阻止するために毎年、LvMAXを送り込んでいるんだ。』
『だが、今の人間は人間としての限界までしか到達できない、LvMAXを超えるという事は人を辞める事と同義だ。』
『今のままでは人類は滅ぶ、そう結論を出した私は人を辞めてまで強さを求める者を探した、それが君だったんだよ狐詠。』
『君は過去の経験から力を欲するようになっていた、でもそれを理性で閉じ込めて普通に暮らしていた、だが抑えきれない欲望故か、色々な武術や剣術を学んでいた。』
『だから私は君に目を付けて、君を試す為にこのダンジョンを作ったのだ。』
『そして君は見事、人間を辞めるための鍵を手に入れた、それも複数も。』
なんの事だろう、と首を傾げていると。
ニーズヘッグ『君の中にあるスキル、【狐】と【鬼人】だ、【狐】は他の誰にでもチャンスを与える鍵だが、【鬼人】を持つ者は酒呑童子に気に入られた君だけだ。』
『そして、その力で私に勝つ事で君は人を辞める、ではそろそろ始めようかこのダンジョン最後の試練を。』
そう言うと、いきなりニーズヘッグから膨大な殺気が膨れ上がる。
ニーズヘッグ『私を倒して人を超えるがいい。』
私は戦闘態勢をとった。




