黒幕は誰?
第2章の3話目です。
頑張って更新していきます!
私は非常にお冠である。
事もあろうに北ボデアマントヒヒ(頭頂部に毛がない)ことボスと南デセックヒヒマンドリルことドリル氏に不当な扱いを受けているからである。
なんなのだ、「気持ちわりぃ」とは。
社交界を魅了した淑女の微笑だぞ、金払え。
ジト目で二人を見ていると
「やばいっスよ、ボス。こいつ呪いとか使えるらしいですよ」
「え、なにそれ怖い」
汚いおっさんが二人で身をよせて震えている。そっちが気持ち悪いわ!
「ねぇ、呪われたくなかったら教えてくださらない?」
しょうがない、状況は利用するしかない、不本意だが。
「なんだ?呪わねぇなら少しは答えてやる」
「それはあなた達のお答え次第かしら?」
ふふっと優しく微笑む。
「やばいっスよ、ボス。俺はあんな邪悪な笑顔見たことがねぇ、言うこと聞きましょう!」
「馬鹿野郎、男には怖ぇと思ってもやらなきゃならねぇ時があるんだ!」
・・・なんだコイツら、ホントに呪うぞ。
「誰がこんなこと考えたのかしら?」
かなりイライラしていたが聞いてみた。
「・・・わからねぇ」
「どういうことかしら?」
はぁ?とか声に出そうになるのを抑える。
「地下組織を通しての依頼でな。依頼主には会ったがどこの誰かは知らねぇ。段取りと金を受け取っただけだ」
「そんな不確かな情報でお仕事を?」
「こっちゃぁカタギの商売じゃぁねぇんだ。金さえもらえりゃぁ何でもやる」
「仕事熱心だこと・・・」
ため息が出る。
「それで、私をどうするおつもり?」
「さぁな。なんでも王太子様の反応を見ながら決めるんだとよ。王太子がアンタのことを大事にしてればメチャクチャにして殺して目立つところに吊るす、大して気にしてなければ人買いにでも売ってしまえってことだ」
・・・まずい。がんばって気を張ってアホのふりしてたけど猛烈に怖くなってきた。
しかも、またあのドブ川王太子殿下のせいみたいだし。
「ふん、まぁしばらくはここにいてもらう。依頼主からの連絡待ちなんでな。いいか、余計なことするなよ」
そういうとボスが部屋から出て行った。
「そうだ、くれぐれも余計なことはするなよ。おとなしく待ってろ」
ドリル氏にそう言われても、私に答える気力は無かった。
3話目はいかがでしたでしょう?
お嬢様、意外にヘタレでしたね。
まぁ、誘拐されて余裕なご令嬢なんていないでしょうけど。




