11話 新たなる黒歴史への序曲
「遅刻するわよーイクトー」
「学校怖い。行くけど」
呼ばれた生久人は布団に包まって身を隠していた。
「こんな兄ちゃん初めて見た。」
「行ってきまーす。」
玄関で靴を履いて玄関ドアを開いて数秒フリーズ、そっと閉じた。
「斗真は来ちゃダメだ・・・・。」
止める兄を振り切って斗真は外に出た、出てしまった。
「おお!!!もう一柱の斗真様も現れたぞ!!」『おぉぉぉ!!!』」
自由ヶ丘学園高等学校の生徒、約30名。 しかし、全員女装部
「斗真には干渉しないんじゃなかったんですか!?」
「お迎えしたのは生久人様です。こちらは偶然の拝謁です!」
「家まで来て偶然を主張しないでください!」
この騒動に警察が出動イクトと部員たちは学校で説教を食らう羽目になった。
「関係した生徒は全員、残りなさい」
「僕、迎えに来られた側なんですけど……」
「事情を確認するから、榊も」
「はい……」
そして長い説教を一緒に聞かされて、
「僕は圧倒的被害者なのに……」
「入部するので、もう家には来ないでください・・・・・・・。」
「正気か?榊、おまえこれで4部目だぞ仕方」
「ないじゃないですか・・・・・・みんな放してくれないんですから。」
「自宅への押しかけは二度としない。いいな」
『はい……』
「……その上で、活動頻度は相談させてください。入部はしますので」
大人気だもんな―と先生方の棒読みが聞こえたが、それより漆黒のドレスがさっきからチラチラ見える・・・。
「着てほしいんですよね・・・?」
観念したイクトが視線に入れようと必死に衣装を動かしていた生徒に
呆れた顔で問いかけるとぱああああっと顔が明るくなる。
するするっと着替えていくと部員たちの視線が集中した
「神は結構筋肉質だった・・・?」「ああ、僕着痩せするタイプっぽいので。」
「神はメイクもされるのですか」
「僕演劇っやってた時に仕込まれたので。」
『イーーークト君』
「はい?」
「!!!!バンド名「Versailles 」どうだ?」
「存在するバンド名って名乗っていいんですかね。」
学生バンドだから……」
「理由になってませんよ?」
「ていうか、デスボイスじゃない先輩の声初めて聞きました。」
そう言われた先輩は個を真っ赤にして小さくなっていった。
先輩は顔を真っ赤にして、しゅんと縮こまった。どうやら地声を聞かれるのが恥ずかしいらしい。
「……入れ!(小声)」
「もう入ってますよ」
「黒薔薇……どうだ?」
「いいと思いますよ」
『よし!!(デスボイス)』
「決まった途端に声戻りましたね」
バンド黒薔薇爆誕




