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新著 日本侵略ー鋼の聖域ー  作者: フリーウェイ
第一章:『鋼の侵食と目覚める量子』
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9/17

第9話:鋼の牢獄と誓い

お越しいただきありがとうございます、フリーウェイです。


世間を見渡すと、なにやら新しい政治団体やら勢力争いやらが世騒がしく動いていたり、触れてはいけないタブーに踏み込んで猛烈な威嚇合戦が始まっていたりと、ニュースを見ているだけで「何か裏でやましいことでもあるのかな……?」なんて邪推したくなってしまいますね。何やら中〇連盟とか?本作品に影響を受けたのかと勘違いしてしまいそうです。


政治の世界の闇には関わらないのが一番! ということで、現実のきな臭さは横に置いておきまして、物語の世界へ飛び込みましょう。


第9話では、すり替えられた本物の日本人たちが囚われている仮設コンテナ施設への決死の電撃潜入作戦を描きます。どうぞお楽しみください!

河口市の臨海工業地帯。

深夜、打ち捨てられたような資材置き場に、無数の海上輸送用コンテナが不気味にそびえ立っていた。


高精度の監視カメラと高圧電流フェンスに囲まれたその場所こそ、横田の記憶から割り出した中京集団の「仮設収容施設」だった。


「……間違いない。役所や警察ですり替えられた本物の日本人たちが、本国へ送られるまでの間、あそこに押し込められているんだ」


暗がりの中に止めた軽トラの車内。横田がコンテナ群を指さしながら、震える声で告げた。


誠は視界に《ASUKA》のAR透過ウィンドウを展開させる。


――ピッ。


《誠、施設のセキュリティ構造をスキャンしたわ。周波数パルスから見ても、内部には複数の生体反応……間違いなく『本物の日本人』たちよ。ガードしているのはサイバッド2機と、フェイ・シェル化された警備員が4名》


「十分だ。正面から破らず、ASUKAのハッキングで電子ロックと監視カメラを無力化する」


アズが大型のボルトクリッパー(金属切断バサミ)を握り直し、不敵に笑った。

「ナヴァル人の仲間たちも裏手で待機させてある。陽動の準備は万全だ」


「よし……決行だ!」


誠たちは闇に紛れて高圧電流フェンスへと肉薄した。誠が指向性ノードをかざすと、ASUKAの量子演算によってフェンスの電流と監視カメラの映像が一瞬で「正常なループ画像」へと書き換えられる。


「今だ!」


アズがボルトクリッパーで金網を切り開き、誠、アズ、健太の3人が滑り込んだ。


中央に鎮座する重厚な鋼鉄コンテナ。その電子ロックへ、誠は直接手製ノードを接続した。


《電子暗号キー解除……3、2、1……解錠(オープン)!》


プシュー……とエアの抜ける重い音が響き、コンテナの重い扉がゆっくりと開いた。


内部の薄暗い赤色灯の下――そこには、手枷をはめられ、着の身着のままで怯える数十人の日本人たちの姿があった。


「ひっ……! た、助けてくれ……!」


「私たちは何処へ連れて行かれるんだ……!?」


市民課の本物の職員、姿を消していた地元企業の社長、そして自衛隊員の身内と思われる人々。


健太が素早く歩み寄り、声を低く抑えて呼びかけた。

「静かにしてください! 俺たちは敵じゃありません! あなたたちを救いに来ました!」


「健太……! 健太じゃないか!?」

群れの中から、やつれた初老の男性が目を見開いて立ち上がった。河口市役所の元・同僚だった。


「横田さんも……! お前たち、本当に俺たちを助けに……!」


「ええ! あなたたちの身分を奪った偽物ども(フェイ・シェル)は、俺たちが必ず引きずり下ろします! さあ、急いで外へ!」


アズとナヴァル人の仲間たちが手枷を素早く切断し、怯える人々を一人ずつコンテナから救出していく。


その光景を見つめながら、誠の胸の中に熱い感情が込み上げていた。


中京集団は、車を「ニコイチ」にするように人間を部品として扱い、国家を丸ごと居抜き侵略しようとしていた。だが――奪われた人々をこうして救い出し、意思を取り戻させれば、その完璧な侵略計画は必ず破綻する。


その時――


ズウゥゥン……!!


敷地の奥から、地鳴りのような重低音が響き渡った。


アスファルトが大きく振動し、コンテナの影から“規格外の巨躯”が姿を現す。


全高3メートルを超す、重装甲の足回りを持つ戦闘オートマトン――中京の物理的破壊兵器『アイアン・コロッサス』。


その巨大な暗視センサーが、誠たちを死のターゲットとして赤く発光させた。


《誠、警戒を! 中京の大型重装甲兵器『アイアン・コロッサス』が起動したわ! 収容者の抹殺プロトコルが発動している!》


誠は救援した人々を庇うように前面に躍り出た。


「アズ、健太さん! みんなを連れて先に逃げろ! こいつは俺とASUKAで食い止める!」


「マコト!!」


「大丈夫だ……! 俺たちの反撃は、ここからなんだよ!!」


朝倉誠の頭脳で、量子AI《ASUKA》のネガティブエントロピー演算が、最大出力で旋風を巻き起こした。

第9話をお読みいただき、ありがとうございます!


前書きでは現実のきな臭い政治ニュースをいじりつつ(笑)、本文では囚われていた本物の日本人たちの電撃救出作戦を描きました!


救出は成功したものの、中京集団が誇る大型重装甲兵器「アイアン・コロッサス」が立ちはだかります。


次回・第10話では、たった一人の人間・朝倉誠と《ASUKA》が、巨大な重装兵器に挑む怒涛のサイバー&メカニカルバトルが展開されます!


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