第3話:敵の心臓部「人間畑」
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最近の国際情勢を見ていると、特定国による人権侵害や強制収容施設、さらには他国人を不当に拘留して政治的カードや工作員・兵器の材料にする……といった恐ろしいニュースが後を絶ちませんね。
最近では北海道新聞の記者のかたがサハリンで不当な拘束を受けていました。
「人道」という言葉すら届かない孤立した地帯で、救いを待ち続ける人々がどれほどいるのかと想像すると胸が締め付けられます。
作中に登場する中京本国の強制収容施設「人間畑」もまさにそうした負の象徴です。
拉致された日本人やナヴァル人の家族たちが囚われ、すり替え兵器「フェイ・シェル」の材料にされる悪夢のプラント。
国内での防衛戦を終えた朝倉誠たちは、ついに敵の本丸へ攻め込む決意を固めます!
**(※もちろん実際の国家や施設とは関係のない、フィクションの展開です!)**
それでは、奪還作戦の火蓋を切る第13話へどうぞ!
河口市北端の送信塔が沈黙し、街を覆っていた「ファンタズム・フィールド」の不気味なノイズが消え去った。
朝倉電子精密の地下作業場に戻った誠たちは、広げられたアジア全域の立体ホログラムマップを前に、息を呑んでいた。
画面の中央、中国奥地の山岳地帯――地図上では単なる「高度経済開発特区」と記載された広大なエリアが赤く発光している。
「ここだ……。ここが中京集団の心臓部……強制収容集団『人間畑』だ」
救出された佐藤健太が、地図の一点を指さした。その手指は、かつての絶望を思い出したかのようにかすかに震えている。
「周囲は高さ十メートルの重装甲フェンスと対空レーダー、そして自律型戦闘ドローンで厳重に封鎖されています。中には数千人規模の日本人、ナヴァル人、そして中京の反体制派の人々が押し込められ……日々、フェイ・シェルへの改造やデータ抽出が行われています」
横田が苦い表情で腕を組む。
「健太君や俺の家族……そしてすり替えられた大勢の日本人たちの本尊も、そこに捕らわれているんだな」
アズが重い拳を机に叩きつけた。
「マコト……国内のフェイ・シェルを何体救い出したところで、この『人間畑』が存在する限り、中京はいくらでも新たなフェイ・シェルやアイアン・コロッサスを日本へ送り込んでくる。……蛇の頭を叩き潰さなきゃ、この居抜き侵略は終わらないんだ!」
地下室に集まった37名の朝倉電子精密の社員たち、そして救出された元・フェイ・シェルの仲間たちから、熱いどよめきが湧き起こった。
誠は静かに立ち上がり、脳内の《ASUKA》へ問いかけた。
(ASUKA……この『人間畑』のメインセントラルを量子ハッキングで直接叩くことは可能か?)
《ええ、誠。敵の本国セントラルは強力な動的暗号で守られているけれど……私たちがこれまでに解放した健太さんや横田さん、そして破壊したコロッサスの残骸から抽出した『逆相殺データ』があるわ》
ASUKAの声が、誠の脳内に力強く響きわたる。
《現地へ潜入し、人間畑の中央サーバーへ直接私の量子ノードを接続できれば……全収容者の思考支配を一斉解除し、収容所の電子ロックを全開にできるわ。つまり――内部からの大反乱を起こせるのよ!》
「内部からの大反乱……!」
健太の瞳に光が宿る。
「敵の本国へ乗り込む……か。元・軍産テックのエンジニアがやる仕事にしちゃ、とんでもない大冒険だな」
誠は不敵に笑い、作業服の腕を捲り上げた。
「アズ、ナヴァル人のルートを使って本国への潜入ルート(裏ルート)を確保できるか?」
「任せておけ! 俺たちの仲間が密輸ルートの抜け道を熟知している。船と偽装コンテナを手配するぞ!」
「よし……! 狙うは『人間畑』の完全解放と、捕らわれた家族全員の奪還だ! 準備が整い次第、敵の本拠地へ電撃打撃を与える!」
「「「おうっ!!」」」
地下作業場に、決意に満ちた叫びが満ちた。
受動的な防衛戦はここまでだ。朝倉誠と《ASUKA》、そして泥臭く立ち上がった仲間たちの「敵本国への電撃奪還作戦」がいよいよ始動する。
第二章 第3話(通算第13話)をお読みいただき、本当にありがとうございます!
前書きの国際人道問題というリアルなテーマから繋がり、ついに敵の最大の心臓部である中国本国の強制収容施設「人間畑」の全貌と、そこへの決死の電撃潜入・奪還作戦が立案されました!
ASUKAの量子ハッキングによる「全収容者の一斉解放&大反乱作戦」という、胸が熱くなる反撃のロードマップが描かれます。
次回・第14話では、敵の本国への密航潜入と、巨大収容施設「人間畑」の外郭へ肉薄する緊迫の潜入劇をお届けします!
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