第1話:鋼の狂想曲(反撃・奪還編)
お越しいただきありがとうございます、フリーウェイです。
最近のニュースを見ていると、ある企業が宇宙船の技術を応用して「空飛ぶクルマ」を実用化させたという話題がありました。技術の進歩は本当に目覚ましいものですね。
AIの目覚ましい進化も合わさって、そのうち「誰が本物の人間で、誰がAIや偽物なのか?」を見抜く、まさにリアル狼男ゲームのような時代がすぐそこまで来ている気がします。
現実の戦場に目を向けても、ウクライナではドローンが戦場の主役となり、ロボットが人を殺傷する時代がすでに現実として始まっています。
技術の光と影――もしもそのテクノロジーが、悪意を持ってこの日本へ注ぎ込まれていたら?
**(※もちろん作中の設定とは関係のない、テクノロジーと社会情勢に関するただの雑感です!)**
さて、第一章で最初の激闘を制した誠たち。
いよいよ物語は、奪還と反撃を描く**第二章**へ突入します! 第11話へどうぞ!
河口市郊外、朝倉電子精密の地下作業場。
第一章で救出された数十人の日本人たちや、ナヴァル人の有志、そして正気を取り戻した横田や佐藤健太が集い、地下のクリーンルームはかつてない熱気に包まれていた。
「朝倉さん、これが俺が市役所のサーバーから抽出した、河口市周辺に潜む『フェイ・シェル疑似戸籍リスト』です」
横田が差し出したデータ端末に、誠は目を通した。
視界の中で《ASUKA》が高速でデータを照合していく。
――ピッ。
《誠、データ解析完了よ。行政・警察だけでなく、市内の物流インフラや通信基地局の保守担当者にまで、すり替えの網が広がっているわ。でも……第一章で私たちがセントラル通信の一部を遮断したことで、彼らの通信ログに激しい動揺が生じている》
誠は頷いた。
「ああ。敵は完璧に見えて、集中管理システムだからこそ『綻び』に弱い。一か所の解放が、全体のシステム異常を引き起こしているんだ」
その時、地下室の大型モニターに不穏な電波ノイズが走り、画面がノイズで乱れ始めた。
「な……なんだ!? 画面が!?」アズが身を乗り出す。
《警戒を! 市内全域の地上波およびデジタル通信網へ、未知の超高周波パルスが照射されているわ!》
ASUKAの警告とともに、画面に不気味なCG映像が映し出された。
無機質な仮面をつけた人物――中京集団の極東作戦司令官『ファンタズム』のホログラム映像だった。
『……愚かな抵抗者たちよ。第一章での小細工は評価してやろう。だが、我ら中京の侵略は、点ではなく“面”だ』
合成された電子音が、地下室のスピーカーから不気味に響く。
『これより、広域電子制御兵器「ファンタズム・フィールド」を展開する。市内の交通網、インフラ、そして人間の脳内に埋め込まれたすべてのインプラントは、我らの絶対支配下に入る』
画面が切れ、地下室の照明が一瞬激しく明滅した。
健太が自分の頭を押さえ、苦悶の表情を浮かべる。
「ぐ……あ……! 頭が……! 脳内のデバイスが、直接共振させられている……!」
「健太さん!」誠は即座に手製ノードを向け、ASUKAの相殺波形を健太へ照射した。
「ハァ……ハァ……! ありがとう、朝倉さん……。でも、街中のフェイ・シェルたちや、まだ『軛』を解かれていない仲間たちは……全員、中京の暴走プロトコルで強制暴動を起こされるかもしれません!」
誠は地下室の仲間たちを見回した。
「怯える必要はない。敵が広域電波を展開したということは、逆に言えば『敵の送信親局(メイン送信塔)』が市内のどこかに露出したということだ!」
誠の瞳に、エンジニアとしての力強い光が宿る。
「アズ、健太さん、横田さん! 解放された仲間たちでチームを組み、市内の通信塔を特定して叩く! 中京の居抜き侵略を、この第二章で完全に粉砕するぞ!」
「おうよ、社長!!」
アズたちの威勢の良い歓声が、地下作業場に響き渡った。
朝倉誠と《ASUKA》の、奪還と反撃の第二章が、今ここに幕を開けた。
第二章 第1話(通算第11話)をお読みいただき、本当にありがとうございます!
前書きでは「空飛ぶクルマ」や「ドローン戦場」といった現実のテクノロジーの進化と恐怖を織り込みつつ、本文では第二章(反撃・奪還編)の幕開けを描きました!
新たな敵の脅威「広域電子制御兵器ファンタズム」に対し、第一章で助け出した横田や健太、アズたち「解放された仲間たち」が一致団結して立ち向かいます。
次回・第12話では、市内を恐怖に陥れる広域電波の送信塔への電撃潜入作戦と、新兵器の恐怖が描かれます!
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