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廃神ゲーマー♂の俺は、貴族令嬢♀になったらしい。

 リハビリ代わりに投稿。

 実はそのまま直で書いてたりする。

 ……最近かなり忙しくて、読みたい作品も大分進んでいたという……。

 因みに作者は未だにブクマ機能がよく解っていない、機械オンチなので、また何処か誤字脱字してるかも。


 追記:やっぱりしていた誤字を訂正……。

 己に『違った』→己に『誓った』に訂正しました。

 とあるゲーム攻略法の掲示板で、有名な男がいた。

 クリアしたゲームは数知れず、ネットでは廃神さま等と言われていた俺――斉藤(さいとう)好晴(よしはる)は今日、ネットの掲示板にとあるゲームの攻略法を書いていた。

 ゲームの名前は『ルーンナイト~永久に誓う愛の唄~』という乙女ゲーム。

 別に俺の趣味ではなく、単に掲示板でのやり取りで攻略法を依頼されただけなのだが。

 ……そんなわけで全キャラをクリアし、今先程まで隠しキャラを攻略していたわけだが、どれを選択するかでエンドが変わるよ~、というのを書いたわけである。

 取り敢えず、既に隠しキャラも終えたので、オールクリア出来たのだが、1つだけ良く分からないものがある。


 画面に映る『next stage…』の言葉である。

 ただ単に続きが発売されるのだろうか?

 それとも、まだ終わって無いのだろうか?

 そう思い、色々とガチャガチャやってみたが、何も起こらなかったのだった。

 そんなわけで続きが発売されるか、とそれとなくこのゲームの開発会社勤務の友人に聞くも、『続き?ないない、それで終わりだって。』と返された。

 不思議に思うが、まぁ何かの見間違いか何かだろうとベッドに潜るのだった。


 翌日、俺は死体となって発見される訳だが。





「……お嬢様、起きてください。朝でございます。……全く、お嬢様っ!起きてください、本日は学園の入学式でございます!」


 ゆさゆさ、と揺さぶられ、徐々に意識が覚醒してくる。

 私、システィナは朝に弱いのだ。


「……ぅぅ~、ぉはよぅ……、ミア。」

「おはようございます、システィナお嬢様。本日は入学式でございますよ?もう少ししっかりして下さいませ……。」


 呆れた目で見てくる彼女は、私の専属メイド――ミア・アルナローゼ。

 私が8歳の頃からお世話になっている、私のお姉ちゃんみたいな人。

 因みに年は18歳である。

 私は12歳だけど。


「お嬢様、湯浴みの準備は整っておりますし、朝食も出来ております。先にどちらをお選びしますか?」

「……お風呂で。」

「畏まりました。……髪の方は?」

「……切らなくていいです。見えますので。」


 私は髪が長い。

 無論、前髪もである。

 そんなわけで今日も切る、切らない等と問答しているわけだが、正直に言おう。

 私、システィナ・メイ・フランディースは、悪役なのだ。

 ただでさえ公爵令嬢、その上悪役として迷惑行為をしてくるとあるゲームの有名なキャラ。

 ゲームの名前は『ルーンナイト~永久に誓う愛の唄~』という、死ぬ前の『俺』がやっていた、攻略がとんでもなく難しいやつなのだ。

 ……まぁ主にその攻略を難しくする原因が私、システィナなのだ。

 故に私は思った。

 ゲームのシナリオ道理に進むなら死ぬか犯されるか追放か没落。

 ならば邪魔なんて面倒な事をせず、目立つ事もしなければ良いじゃん、という訳で根暗キャラにと髪を伸ばしたのだった。

 勿論、(特注品だったりする)瓶底のような眼鏡も購入したし、コレで面倒事に巻き込まれないだろうと確信した。


 そんなわけで、多分他の令嬢より長いであろうお風呂を終えて、食堂に向かう。

 ……だって髪長いし(本当は切りたい)。


 今日学園に入学すれば、もうそこから寮生活をする事になるため、学園にいる間はここには帰れない。

 そう思うとちょっと寂しい。

 ……まぁ、夏休みなるものがあるから帰れるけれども。


「……それでは、父様、母様。言って参ります。」

「ああ、頑張れよ。」

「行ってらっしゃい。」

「お嬢様、馬車にお早く。」


 別れの挨拶を終え、ミアと共に馬車へと乗り込んだ。

 手を振る両親に振り返しながら、ミアに問い掛ける。


「ミア、どれくらいでつくかしら?」

「はい。約30分程かと。」


 屋敷の門を出た所で馬車の窓を閉めながら、「そう。」と返す。

 相変わらず私の髪を気にしているのか、そわそわ、そわそわとこちらをみるミア。

 そんなミアを一瞥して一言。


「切らないからね?」

「う……。で、では髪止めを……。」

「いらない。」

「……お化粧。」

「必要ありません。」

「お嬢様ぁ~。」


 確かに、私の見た目はとても良い。

 ゲームで見たときも、これほどの美少女なのになんて性格が悪いんだ!と思った位だ。

 それに今、俺は『斉藤好晴』ではなく、私が『システィナ・メイ・フランディース』なのだ。

 ゲーム通りになってたまるか!と、己に誓った私は、こんな絶対に目立つ美少女顔なんて隠すのだった。


 そんなわけで、私はミアといつもの如く恒例の問答をしながら、王都エルヴィスの門を潜ったのだった。





「うわぁ……、なんて大きさ……。」


 高い城壁からも見えていた王城だったが、町に入ってから分かる。

 とんでもない多きさを誇る巨城。

 そしてその隣に建つ王城よりやや小さな学園。

 どちらもとんでもない程の規模を誇る建物が目の前に並んでいた。


「……いやいや、大きすぎるでしょ、これ。」


 驚きを通り越して呆れが混じる。

 こんな大きくして強度的にどうなんだ、とか、金幾らかかったのだろうとか、色々と浮かび上がる疑問を頭の片隅に追いやり、学園前の馬車降り場に到着する。


「……着きましたね。ミア、行きましょう。」

「はい、お嬢様。」


 ……始業式とか怠そう。

 寝ても良いかなぁ……。

 ……人多いから気付かれなさそうだし。

 主人公は基本アホです。

 ……魔物とかも出てくる予定。

 まぁ多分かなり先だろうけど。

 そんな訳で次回『私の初めての友達がヒロインな件(仮)』です。

 (仮)だから題名変わるかも。

 また次回、お楽しみに!

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