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プチ野球短編3 後編! マクナくん、初めての浮気!?

「マクナくん……私に飽きないでっ! ずうっと一緒だよ?」

「うわきお兄ちゃん! ボールとって!」

 

「…… どうぞ」

 

「ありがとう! うわきお兄ちゃん!」

 

 うう…… グラウンドでのボール拾いを任された俺は、必死に走り回った。

 

 不機嫌になったユキナに、きつい役を任されてしまった。

 

「ボール拾いって…… 結構腰がきついな」

 

 まあ、羽咲様かユキナにやらせるよりは、俺が適任といえば適任かもしれない。

 

「それにしても、めっちゃ上手いよな……」

 

 ユキナは、「思いっきりこい!」って声を張ってるし、羽咲様に至っては私服ドレスでフレーミングを披露している。

 

 別に、まだ試合じゃないんだから……。

 

 弟さんの前だから、張り切ってるのかもしれないな。

 

 

「よーし! じゃあ、試合を始めようか!」

 二組のローテーションが終わり、そのままチーム戦へと移行する。

 

「任期満了か……」

 

「まーだだよ?」

 

 ユキナはにっこりして言った。

 

「え、もしかして……」

 

「かっとばせー! ホームラン!」

 

 ファール!

 

「うわ! こっち来たぞ! あぶねー、避けたあ」

 

「何していらして! とって来なさいですわ!」

 

「は、はいっ!」

 

 試合が始まっても、三塁側ファールゾーンで、ボールボーイをすることに。

 

 幸い、子供たちの打球だから…… と思っていたが、

 

「おらあ!」

 

 カッキーン!

 

「うわっ!」

 

 この通り、手がヒリヒリするほど強烈なライナーが来る。

 

「いいぞいいぞー! 引っ張れー!」

 

 ユキナがバッターに叫ぶ。

 

 いや、右バッターで引っ張りの打球って…… 俺狙いじゃん。

 

 ユキナさん、許してくださいよ。

 

 

「ゲームセット!」

 

「「ありがとうございました!!」」

 

 ふう、なんとか終わった。

 最後は羽咲様がなぜか代打でツーランを打ってサヨナラを決めた。

 

 打たれた男の子は、ちょっと泣いてた。

 

「どうかな? 今日は楽しかったかな?」

 

 神栖川弟が、子供たちに聞く。

 

「楽しかったー!」

 

「そうか、それは良かった! 僕も、明日頑張れるよ!」

 

 そうか、弟さんの球団は明日長野で試合だったな。

 

 今日は移動、休養日なわけか。

 

 よく頑張ってるな…… 神栖川弟さん。

 

 そろそろ、名前で呼んであげたい。あとで羽咲様に聞いてみるか……。

 

 いや、プロなんだから出てくるか。調べよ。

 

「神栖川 野球 本名」

 

「おっ、おお…… 鉾太(ほこた)っていうのか……」

 

 いかにもホームラン打ちそうな名前だな。実際そうだし。

 

「鉾太さんのサイン貰っとくか……」

 

 あとで絶対もらっとこ、と思ったが、もう帰ってしまったようだ。

 

 しょうがない、また今度だな。

 

 

 

 さて、後片付けをしながら、俺は羽咲様とユキナの元へ。

 

 二人は、ベンチの掃除が終わったようだ。

 

「あ! 浮気者だっ!」

 

「いや、違うから……」

 

「冗談だよ? 玉拾いご苦労さま! 彼氏のマクナくん!」

 

「……」

 

 なんか、余計な言葉が入ってたき

 

 あ、まずい気がする。

 

「…… まくな、くん、」

 

 ユキナが、怯えた目で見つめる。

 

「ち、違うんだっ! 別に彼氏なのが嫌なんじゃなくてっ!」

 

「……じゃなくて?」

 

「いや…… その…… 先輩とか、ほら、子供たちは…… もう帰っちゃったけど! 人がいるからっ!」

 

「それが何か問題なの……? 私が彼女って知られたらイヤなの……?」

 

 泣き出しそうなユキナ。

 

「…… すみませんでした」

 

「もう、これで離れようとするのは最後だよ? 約束ね?」

 

「…… はい」

 

 ユキナは、ちょっと微笑んで。

 

 

「私、マクナくんとずっと一緒に居たいもん。一秒だって、離れたくない」

 


「それは言い過ぎでは」

 

「もうっ! たとえだよっ!」

 

 ユキナは、顔を真っ赤にして、マクナに言ったのだった。

 

 

 …… ふふ、健気でかわいいですわ、ユキナさん。

 

 そっと、お姉さんとして見守る羽咲様は、ちょっぴり寂しげだった……。

ありがとうございました! ここからの見どころです!


1 マクナと羽咲様の大学レポート

2 羽咲様と奈良時代

3 マクナとユキナの進展 こんなところです! 設定に矛盾がないよう、頑張ります!

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