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座敷牢の花嫁  作者: 豆狸
蜘蛛ルート

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11/19

10・分体

「違う!」


 あなたは座敷牢の中で、ひとり叫んだ。


「私は魔物なんかじゃないっ」

「……そんなことを思うようになったから、私のほうが強くなったのよ。まあ、あなたが記憶喪失になったのもあるけれど」


 自分の声がして、あなたは振り向いた。

 黒い影がいる。

 大きい。もうあなたと同じくらいの大きさだ。


 さっき気づいた通り窓ガラスに映ったあなたと同じ顔をしていて、今は体もある。

 黒い影の陰影が濃くなっている。

 煙のような存在が実体を持ち、立体になっていく。


「あ」


 あなたの視界が突然低くなった。

 見れば、体に無数の糸が巻きついている。

 黒い影だったものの姿は、いつの間にか人間ではなくなっていた。


 八本の脚を持つ巨大な蜘蛛、だけど顔はあなたのままだ。

 蜘蛛が伸ばした糸を引っ張ったから、あなたは倒れてしまったのである。

 巻きついた糸の貴女を縛る力が強くなる。


「あああぁぁぁっ!」

「さようなら、私。今日からは私が本体よ」


 あなたはやっぱり魔物だったようだ。

 だって糸で頭と体を切り離されてしまったのに、まだ意識がある。

 自分と同じ顔をした蜘蛛に体を食われるのを眺めた後で、頭も食われてあなたは死んだ。


【下剋上エンド】

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