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俺氏、転生したっぽい。  作者: 夏尾迂端
第1章 クロスフォード村
13/14

13 「三匹のスライム」

長くなっちゃった、てへへ……

そして俺は、村の外れの小屋・・を出た。


「ふう……出たはいいが、これからどうするか…」


そういったとき、目の前にスライムが現れた。


「ん?スライムか。三匹いるな……」


その時、俺の中に考えが浮かんだ。


「そうだ、こいつらを仲間しもべにしよう。仲間にしたら、すぐに擬人化させよう。もしかしたら、某スライム魔王みたいになるかも……」


そう。俺は前の世界では、そういう小説を読み漁っていたのだ。


「赤、青、緑か……名前もつけてやろう。低位活動状態スリープモードとかにならねえよな?」


そして、俺はあることに気が付いた。


「そうだ、このまま名前つけても、仲間しもべになるとは限らないじゃん!」


(魔物を仲間に出来るスキルを取得してくれ)


『了承。対象者が必要とするスキルは従僕之主アイラノスと考えます。対象者からの要求により、スキルを取得します……成功しました。これにより、全ての生物のテイムが可能となりました』


「んじゃあ、早速使うかね」


なんとなく使い方はわかる。そう、まるで以前から知っていたかのように。


「対象、三匹の“スライム“のテイムを開始する。名前を付与しよう。

赤のスライム。お前は、“アイラ“だ。

青のスライム。お前は、“アミュウ“だ。

緑のスライム。お前は、“アサリィ“だ」


そう名付けた瞬間、光がおきた。

収まったとき、三匹のスライムからは、知性がみられた。


「最後に、お前たちには擬人化のスキルを授ける」


(ってことで、三匹に擬人化スキルを付与してくれ!)


『不可。そのようなスキルは取得していません』


なにい!?あ、そういうスキルを取得してないのか。


(じゃあ、そのスキルを取得して、三匹を擬人化してくれ)


『了承。対象のスキル擬人化祭ジヌイライカを取得。続けて“アイラ“、“アミュウ“、“アサリィ“に擬人化を付与します。効果が現れるまで、三分です』


おお、流れ作業でやってくれたぜ!


「っていうか、どんどん変化してくなあ…」


パキパキ、もきょもきょ。スライムだから、流動して変化していく。


「にしても、性別って本当はないよな?勢い余って女の子の名前つけちゃったけど」


某スライム魔王は性別なかったけどな。


「……みゃあ………」


「!?んお!喋った!?」


喋ったのは赤スライム。アイラである。


「ありがとうねえ……名前……」


「いやー、一目見て可愛かったからな」


「!?」


あー、なんか更に赤くなったぞ?っていうか、そろそろ人になってきたな。


「あ、の…」


お、今度は青スライム。アミュウだな。


「なんだ?」


「あなたのこと、なんて呼べば……?」


うーん。呼び方か……


「とりあえず、主様ぬしさまで」


「承りました」


!?いきなり緑スライムが…アサリィか。


「よし、お前たち。意識はハッキリしたか?」


「うん!」

「はい」

「……しました」


こう見ると、性格がバラバラだな。


アイラが元気たっぷり系。

アミュウがしっかり者系。

アサリィが人見知り系。


「あのー……とりあえずお前たち、服って着れないか?」


そう。元々スライムだから、擬人化すると裸なのだ。


「ふくー?なにそれー!」

「ふく、とは……?」

「……ふく、持ってない……」


アサリィだけが服の存在を知っているっぽい。


「服ってのはな、自分の裸を隠すものだ」


「なんで隠すのー?」


「それはな、そのまま人がたくさん居るところに行くと、皆から見られちゃうからだ」


「別にアイラは見られてもいいよー?」


「アイラは良いかもしれないけど、僕が困る」


町の中で女の子三人が素っ裸で男と歩いてるとなれば、嫌な噂が立つからな。


「わかったー!ふく、着るー!」


「よーし、いい子だ」


可愛いから、頭をナデナデ。


「えへへー」


うん、可愛い。


「それで、主様。服を調達するのに、町に行かなくてはなりませんよね?」


「ああ、そうだ。だけど、僕は君たちが喜ぶ服がわからないから、スライムになってくれないか?」


「わかりました。でも、スライムに戻るにはどうすれば?」


あ、そうか。勝手に擬人化させちゃったから、やり方がわからないのか。


(サリュさん、どうすればいい?)


『解答。元のスライムの姿を強く想像すればいいです』


なるほど。そういうことになるのか。


「えっとな、元のスライムの姿を強く想像すればいいんだ」


「わかったー!」

「わかりました」

「……わかった」


そう言うと、すぐにアイラが変化した。


「おお!ちゃんと元のスライムに戻ってる!」


「えへへー」


しかも、一度擬人化したせいか、スライムでも喋れるようになっている。


「他の二人もスライムに戻ったな。よし、これから町に行くけど、その間は絶対に喋ったら駄目だよ。喋るスライムは珍しいからね」


「わかった!喋らないー!」

「わかりました」

「……わかった」


よし。これなら大丈夫かな。


〓〓〓


そうして歩いて二十分。クロスフォード村に一番近い、クロスフォード町に着いた。


〔さっき言った通り、喋っちゃ駄目だよ?〕


〔はーい!〕

〔心得ております〕

〔……わかってる〕


この子達は言うこときちんと聞いてくれるし、大丈夫かな。


〓〓〓


〔ここが服屋だよ〕


そうして着いたのは、まあまあ高い服屋。


〔わーい!いっぱいふくがあるー!〕


「お客様。どのような服をご所望で?」


「この子達の服です」


「……?あの、お客様。スライムの服ですか?」


やっぱりそう言うよな。


「いえ、この子達は人間です。今はスライムですがね」


「ご冗談を。そんな魔法はありませぬ」


「では、女性の職員の方を呼んでくれますか?この子達は女の子でしてね。人間になると、裸になってしまうのですよ」


「………わかりました。女性の職員を呼んで参ります」


そういって男性職員は、店の裏に行った。


〔三人とも。これから女性の職員が来るから、言われたら人間になるんだよ。人間になる方法は、さっきの人間の姿を強く想像すればいいんだ〕


〔わかった、主様!〕

〔主様の仰せのままに〕

〔……従うよ〕


そうして二分後、女性の職員が出てきた。


「スライムが人間になるとのことですが…一度試させてもらいましょう。一度こちらに来てください」


〔さあ、三人とも。女の人に着いていって〕


〔はーい!〕

〔わかりました〕

〔……わかった〕


そう言うと、三人は更衣室に入っていった。



そして、一分後。



「……………確認できました。三人に合うような服を調達します」


よっし!俺は心の中でガッツポーズを作った。



さらに十分後。



「ねーねーねー!主様ー!見てー!」

「どうでしょうか」

「……どう、かな」


とんでもなく可愛い三人がそこにいました。



………これはもう、即買いだよね。


〓〓〓


「ありがとうございましたー!」


「買ってしまった…」


結構お高い買い物だった。けど、お金はシルバイナ家から出してもらった。その額、金貨6枚。

ちなみに今回の買い物は金貨4枚である。


「しかし、可愛いよなあ」


金貨4枚だったけど、その価値はあると思う。だって、こんなに可愛い。


それぞれの髪の色に合わせた服である。


赤髪のアイラは、赤を基調とした服。

青髪のアミュウは、青を基調とした服。

緑髪のアサリィは、緑を基調とした服。


正直に言おう。可愛い。


「主様。聞きたい事があるのですが、すでに自分の家はお持ちで?」


「…ん?ああ、小屋だけどな」


そう。その小屋とは、シルバイナ両親にステータスを見られたあの小屋である。

終わったあと、好きに使えと言われた。


「では、そこに私たちも住みます」


「…、…、……ええ!?」


「当然でしょう。主様の従僕であり、付き人ですので」


「ま、マジかよ……」


おうふ。こんな可愛い子が同居人とか、ヤバい。


「マジです。ので、これから行きましょう」


「わ、わかったよ……」


「その間、ご自分のスキルを増やされては?」


「え?」


俺、三人にスキルを増やせるって言ったっけ?


「元々私たちは小屋の近くにいましたし、主様の文字もすこしばかり見てしまったのです」


そうか、見たのか……まあいいか。


「難しいー!アイラ、よくわかんない!」


「ははは、そうか。じゃあ、小屋に行こう」


〓〓〓


小屋に着いた。ちょっと汚いな。


「アイラ、アミュウ、アサリィ。これから小屋の中を綺麗にしたりするから、僕が言うまで小屋に近づく人を中に入れないでくれ」


「わかった!」

「わかりました」

「……小屋、守る」


そして、前回の冒頭に戻る。

途中に出てきた貨幣の説明。


・黒銅貨=1円

・灰銅貨=5円

・銅貨=10円

・白銅貨=50円

・銀貨=100円

・白銀貨=500円

・黒金貨=1000円

・灰金貨=5000円

・金貨=10000円

・白金貨=100000円 10万

・白黒貨=1000000円 100万

・白灰貨=10000000円 1000万

・白貨=100000000円 1億


・黒貨国に一つの幻の貨幣



誤字、脱字がありましたら、遠慮なく申し付け下さい。

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