14 「上手にできました~!」
やはり、な。(ニチャッ)
うえ、キモッ。
………
……
…
短いっすよね。
三人を門番にさせて、俺は小屋の中に目を向けた。
「カムゥさんたちと話してたときは動揺して気付かなかったけど、ぼろぼろじゃねえか」
小屋といっても古いものだ。何でも新しい訳じゃ無いからな。
「まあ、綺麗にするか」
もう一度、小屋を見渡してみる。
苔が生えた床。
半分割れている窓。
腐りかけている壁。
機能していないドアノブ。
埃が被ったベッド、棚、小椅子、テーブル。
どれもひどいものだ。
「これを綺麗にするのは、大変だな……」
そこで、自分が持つスキルを思い出す。
(サリュさん、そういえば俺って、「封壊員」と「創造者」って持ってたよな?その二つの効果を教えてくれ)
『了承。リセプションスキル「封壊員」とアクシススキル「創造者」の説明を行います。
「封壊員」
・対象の封印(無機物のみ)
・対象の破壊(無機物のみ)
「創造者」
・対象者が知り得る全ての創造が可能
以上です』
「ほほう、これならば……」
その後十分、小屋は壮絶な音で満たされた。
その間何か言い合っている声が聞こえたが、気にしない一択である。
「ふう、これならば生活しても問題ないだろ」
なんということでしょう!
床は苔が生え、窓は割れ、腐りかけていた壁が、新品になっているではありませんか!
床は温かみのある腐りにくいヒノキに。
壁は腐りかけていたのを直し、綺麗な木目の壁紙を張り付けました。
窓は割れにくいように、不審者から家を守れるようにと、強化ガラスにしました。
ドアノブは新しいものに替え、鍵を新たに二つ付けました。これでドアからの侵入は防げるように!
家具類も新品に、なおかつ高級品に取り替え!
まさに、夢のような小屋です!
………はあ。そうだよ、家じゃないんだよ。
どんだけ苦労したと思ってんだー!……なんてことはなく。
すべて、スキルの力でやらせていただきました!
いやー、楽チンだよね、これ。
だって、「シルディスト」で除菌殺菌、さらには「腐敗している」という事象を破壊して新品にできるし、窓も同様に「割れている」という事象を破壊して新品にできる。
これこそがまさにチー…………あれ?なんか、記憶の片隅に何かが浮かぶ。
なんだっけ、なんだっけ、と考えている内に忘れてしまう。そんな不思議な感覚。
まあ、良いよな。家具類も「クリエイショナー」で記憶から日本の最高級品の物を創造して新しくしたし。
「とりあえず、ここを拠点にする準備は完璧かな」
さて、あの三人を呼んでやろう。きっとびっくりするよな。やっぱり女の子は綺麗なのが好きだって前世では言ってたし、どっかに行かれたりはしないよな。あ、そうだ、中は綺麗にしたけど、外は綺麗にしてないじゃん。やべえ、すぐに綺麗にしなく……
「ちょっとミリト!?大丈夫なの!?」
……………はい?
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