11 「普通ってこんなもん?」
昨日投稿する予定だったのに、寝落ちした……
そして、俺はあるところに連れられた。
「さて、ミリト。お前に何があったのかは俺は知らん。カインから聞かされてないからな。だが、一つ聞くことがある」
はい、なんでごさいやしょうかね。多分さっきのカインとのやり取りだとは思うが。
「……さっき、何故カインに抱きつかれていた?もしや、お前たちは……そういう、関係か?」
ほれ来た。やっぱりさっきのことじゃねえか。だが、一つあなたは勘違いをしている!
「いいえ、そういった関係ではありません。もしそういう関係だったとしても、俺は恐らくあなたにそのことを話しています」
うん、勘違いの訂正、大事。
「……わかった。そのことはまたあとでカインにでも聞いておこう。……では別の話題にしよう。ミリト、お前は記憶喪失らしいな?」
「はい。間違っていません」
「では、俺の名前はわかるか?」
いや、わかんねえよ。いきなり無理難題を吹っ掛けてきたよ!?
「………いいえ、分かりません」
「……そうか。では、名乗っておこう。俺はカムゥ=シルバイナだ」
カムゥさんか。覚えておかないと、なんか小言言われそうだな……
「では、カムゥさん。僕の覚えていることを教えます。できれば、悲しい目とかで見ないでください」
「何故だ?」
「僕が傷つくからです」
俺、こう見えても豆腐メンタルなんだよ……
「とりあえず、わかった。では、お前の知っていることを教えてくれ」
こうして俺は、カムゥさんに知っていることを教えた。
ステータスが見れること。
ステータスのこと以外はほぼ覚えていないこと。
カインから大体の常識を教えてもらったこと。
ステータス内容がカインより高いこと。
「こんぐらいですかね」
「…………………ふむ」
なんか、怖い顔。色々考えてんだろうな。
「……………ミリト、ステータスを見せてくれ」
やっぱりこうなるか。あんまり見せたくないんだがな……
(ひとつよろしいですかな、神之叡知さん?)
『はい。なんでしょう』
(ステータスを偽造するスキルとかってある?)
『肯定。対象者が必要とするスキルは世才之王と考えます。このスキルは取得可能です』
へえ、取得可能とかあるのか。ってことは、不可能もあるんだな。
(じゃあそのスキルを取得してくれ)
『了承。…世才之王を取得しました。これにより、ステータスの偽造が可能となりました』
(じゃあ、ついでに説明も……って!こんなこと言ってると、時間がねえよ!)
『説明。クライマックススキル「神之叡知」の効果により、思考速度は10000倍となっています。故に今まで思考した時間は現在時間に換算するとおよそ0.03秒となります』
ほほう……ずいぶんと短縮してるみたいだな。
『通知。先ほど止められたスキル説明の続行をしますか?Yes/No』
(もちろん、『Yes』だ!)
『了承。ハイエストスキル「世才之王」の説明を行います。
「世才之王」
・全情報収集スキル。
・情報の抹消が可能。
・情報の偽造が可能。
・情報の操作が可能。
主な使用法は以上です』
へえ……つまり、このスキルを使えばどんな情報も網羅し、使いこなせる、か。
中々にヤバいスキルかもしれん。
(ところでサリュさんや)
『思考解析不能。何を言っているのかわかりません』
(だっていちいち「神之叡知」と言うのって結構面倒くさいんだよね。だから、愛称でサリュさん)
『……了承。対象者には“サリュさん“と呼ばれると確認。次回からは思考解析可能』
(では改めて、サリュさん。サリュさんが最適と思わしき数値に俺のステータスを偽造してくれ)
『了承。過去の会話から解析し、“カイン“より若干強い程度に偽造します』
ウッ……すこし頭痛がした。やっぱりなにかが俺の中でつくられると、頭痛がするのか。
『通知。対象者のステータスの偽造が完了。他人から看破されることはありません』
よし。これで大丈夫だろう。
「……………ミリト、見せてくれるか?」
「はい。あまりよくわからないですけど…」
――――――――――――――――――――
名前 ミリト=ストリーム
レベル 1
性別 男
年齢 16歳
出身 クロスフォード村
職業 平民
称号 無し
加護 無し
状態 正常
スキル 「解析者」「移動子」「再生者」「叶成術」
固有スキル 「叶成術」
HP:25
MP:300
筋力:20
敏捷:25
打耐:10
魔耐:250
幸運:15
最大攻撃力:45
最大防御力:260
――――――――――――――――――――
「……っ!」
へえ…このぐらいに変化させてくれたのか……でも確か、このくらいでも高いんだったよな?
「どう、ですかね……」
なんか怖い顔してるよ……あ、そうだな……
(サリュさん、“カムゥ=シルバイナ“のステータスを見せてくれ)
『了承。“カムゥ=シルバイナ“のステータスを表示します。
――――――――――――――――――――
名前 カムゥ=シルバイナ
レベル 3
性別 男
年齢 36歳
出身 クロスフォード村
職業 平民:村長
称号 カイン=シルバイナの父
加護 無し
状態 動揺
スキル 無し
固有スキル 無し
HP:20
MP:20
筋力:20
敏捷:20
打耐:20
魔耐:20
幸運:20
最大攻撃力:40
最大防御力:40
――――――――――――――――――――
以上です』
……あれ?こんなもんなのか?
「……………ミリト、お前、少し待っていろ」
あれえ?おっかしいぞお~?なんか警戒されてる?なんで?
「わかりました」
そうして俺は、ここがどこかもわからず、置き去りになったのであった。
誤字、脱字がありましたら、遠慮なく申し付け下さい。




