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電子寓話

第41話 電子寓話



ソフィアは言う。

何か抜けてない?

子供に最初に教えることを?

読書以外に?


飛行機と、IT。

ソフィア、各国を飛び回る。



夢を見る、カール。



電子音。

メビウスの輪。

交差する、ロード。


ソフィアと、カールが逆回り。


ピポパ ピピピピ




青色の、宇宙空間に、輪形の、道が続いている。



また通った道だ。


なんの夢だろう?


おかしいな、体が勝手に前に動く。


先を走っている、ソフィアの髪が、青い光で、黄緑に点滅する。


ピポパ ピピピピ

ピポパ ピピピピ


もう、何周走っているのだろう?


延々と、ソフィアに近づくことはできず。


この道は、あの道に、繋がっていない。


あっ?!


頭上を、逆さまになった、ソフィアが走って、通り過ぎる。


ピポパ ピピピピ

ピポパ ピピピピ



○コンセプション1 概念としてのカール

カールの思いが強い時。


宇宙空間の、ロードに、未来的なスポーツウェア(プラグスーツ)に身を包んだ、ソフィアがいる。

カール「!!」

「ソフィア!!」


ソフィアが何か言う。

ソフィア「時間がないの、先を急ぐわ」


カール「!?」

「待って!!」


前方を走るソフィアを、追いかけるが、一向に追いつかない。



○コンセプション2 概念としてのソフィア

ソフィアの思いが強い時。


カールの背後に、ソフィアが走っている。

前にしか走れないロード

カールは、振り返ることすらできない。

どこにもいない、ソフィア。



○コンセプション3 並行世界

ソフィアに嫌われている時。


空間が歪む。

上下が反転する。

ふたりの輪は遠く離れ、完全に別の軌道を走っていた。


メビウスの輪は完全に離れ、遠くの、宇宙空間に、漂っている。


上下真逆に走るロードを、走る、ソフィアとカール。

時折、逆さまに、通りすぎようとする。

カールの、頭上を、逆さまになった、ソフィアが走って、通り過ぎる。

ソフィアが何か、歌っている。

ソフィアの歌

パソコン ムービング オン パパパパ

タイム ロス ヘルプ ミー パパパパ

タイムマシン ゲット タイム パパパパ

ロボット ワーク オン   パパパパ

カール「!!」

「パ、パソ‥」

「パソコン?!」

ゲートが開く。

次のロードが続く。

カール「やった!!」


○コンセプション4 メビウスの輪

両思いの時。

メビウスの輪が、隣に走っている。


カール「もうちょっとで、ロードが繋がりそうだ」

ソフィア「きちゃダメ‥」

カール「今、ソフィアが、何か言ったような‥」

ソフィアの歌

パソコン ムービング オン パパパパ

タイム ロス ヘルプ ミー パパパパ

タイムマシン ゲット タイム パパパパ

ロボット ワーク オン   パパパパ

カールもつられて、つぶやく。

パソコン ムービング オン パパパパ

タイム ロス ヘルプ ミー パパパパ

タイムマシン ゲット タイム パパパパ

ロボット ワーク オン   パパパパ



ロードが、繋がりそうだ。

光の中に、誰かが、手招きをしている。

カール「誰?!」

光の影「物品が、介在する時」

「わかるかな?カールくん」

カール「アイテム?!」

ゲートが開く。

次のロードが続く。

カール「やった!!」



○コンセプション5 コンピューター

物品が、介在する時。



光が集まってくる。

光の収束。

光の中に、一人の老人が佇んでいる。


カール「!!」

「あなたは?!」


博士「私は、次元を構築した研究者じゃよ」




メビウスの輪の、先にいる博士。

博士が言う。



パソコンは、時間を稼ぐために作った、タイムマシン。

労働は、人間に、ネクタイをはめるために作る。

元来、人間は怠け者。

怠け者でないと、発明はできない。



ニューラル均衡を、取り戻した時、メビウスの輪が繋がるだろう。

カール「!!」


光の博士「カール?」

頷くカール。


光の博士「時間が介在する時、それを追い越すには、どうすれば良いか?」

カール「光?!」

「ああ‥、ソフィアが何か言っていた」

「そうだ、パソコン?!」


微笑む、博士。


光が収束する。


ピポパ ピピピピ

ピポパピ パパパパ



コンセプション6 メビウスの境界


道が、重なる。

一瞬だけ。

奇跡の交差

ソフィアとメビウスの輪が、クロスする。


カール「今だ!!」

ソフィアを抱きしめるカール。

通り抜ける、ソフィア。


「!!」


「そん な‥」



夢から覚めるカール。


ガバッと起きるカール。

「夢か!?‥」


永遠の命に、続く道は、一つは、キリスト教。

残りは、時間を稼ぐ、タイムマシン。

もう一つは?




思い出せない。


コンセプト1

コンセプション1

2、3、4



電子音。

メビウスの輪。

交差する、ロード。


ソフィアと、カールが逆回り。


ピポパ ピピピピ

ピポパピ パパパパ



ニューラル均衡を、取り戻した時、メビウスの輪が繋がるだろう。



ソフィアの歌

パソコン ムービング オン パパパパ

タイム ロス ヘルプ ミー パパパパ

タイムマシン ゲット タイム パパパパ

ロボット ワーク オン   パパパパ




メビウスの輪の、先にいる博士。

博士が言う言葉。



パソコンは、時間を稼ぐために作った、タイムマシン。

労働は、人間に、ネクタイをはめるために作る。

元来、人間は怠け者。

怠け者でないと、発明はできない。


遠くで、電子音が鳴っている。

ピポパ……ピピピピ……


時間の狭間。

博士は、うつろう。

永遠の命へ至る道は、二つ。

ひとつは、信仰。

もうひとつは──時間を稼ぐためのタイムマシン。

だが、‥まだ、もう一つある気がした‥。





キャスト

人間  カール=ザルツバーグ(カール=エクサ=ザルツバーグ)

エルフ ソフィア=ゴールドバーグ

博士  時空の博士

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