初心者狩り
「君の欠点を教えてあげようか?」
そして、まるでそよ風の中を歩いて行くかのように魔王ベルゼーブブの放つ様々な魔術攻撃の嵐の中を歩いて行くマオは、魔王ベルゼーブブへと問いかける。
「それは君の経験が弱者としか戦闘の経験を積んでこなかった事だ。自分と同等またはそれ以上の強者と戦った経験が殆どないだろう?それこそ君の言う前世での勇者と聖女以外は基本的には全て君よりも圧倒的弱者ばかりだったんだろう?戦ってみれば分かるよ。君のそれは強キャラを使って初心者狩りばかりしている者のそれだからな。実に醜く、それでいて腹立たしくもある戦い方だ」
「言っている意味が分からねぇーんだよ糞がっ!!」
わたくしも魔王ベルゼーブブが言うようにマオが何を言っているのか正しくは分からないものの、弱い者いじめをして来たであろう魔王ベルゼーブブに怒っているのは何となく伝わってくる。
「たった一フレームを見極めて戦うトップレベルの強さではないと言っている。君の強さは人間の子供がが羽虫を踏み殺す様なもので、決してそれを武術や技術や経験とは呼ばないし呼ばせない。そう、言い換えれば君はただ強力な武器を持っただけのただのクソガキだ。そしてこれは、俺の矜持でもあるのだが………」
「く、来るな化け物っ!!来るな来るな来るな来るな来るな来るなっ!!」
そしてマオは魔王ベルゼーブブの下へと到着すると、恐怖心から尻餅をついてしまっている魔王ベルゼーブブの胸倉を掴み無理やり立たせると、今まで見た事も無い様な怒った表情と怒気を孕んだ声で話しかける。
「そのゲームコンテンツの新規参入の機会を奪う様な屑な奴は我々ゲーマーからすればそのゲームコンテンツの癌でしかない。君が今までして来た、せっかくプレイしてくれている初心者が『クソゲー』認定されてしまいかねない行為と同じように俺もそいつの心が折れる位に圧倒的力量の差を見せつけてそいつの糞みたいなプライドをベッキベキに折れるように倒すと言うのを矜持にしててね。だから君のプライドが折れるまで今日は付き合うよ?」
そしてここからの戦いは一方的であり今までカウンタースペルだけでしのいでいたマオは攻撃魔術を駆使して魔王ベルゼーブブを瀕死にしては回復魔術をかけ、様々な魔術を行使して様々な方法で相手の動きを封じいつでも殺せる状況を作り出してはわざとそのロックを解除したりあらゆる方法でもって魔王ベルゼーブブに格の違いを分からせて行く。
「も、もう許してくださいっ!お願いしますっ!なんでもしますからっ!」
「君はそれで許した事はあるのか?無いよな?ステータスの称号を見ればそんなことくらい分かる。むしろ自分と相手との圧倒的に開いた強者と弱者という差を感じ悦に浸っていた事もな」




