混血種
それは何かと言うと、子供が出来にくいという事である。
全く出来ないという訳では無いのだが、出来にくいのは確かの様で過去魔族の人族のハーフは小例しか確認されていない。
魔族と人間との間では長い間戦争をしており、それは今現在に至るまで続いているという歴史がある。
その為、そもそも魔族と人間との間で子供を宿す様な、魔族側からも人間側からも非難される様な環境下で二人愛を育むという言は異例中の異例なのだが、愛というのはおかしなもので壁が有ればあるほど、その壁が高ければ高い程燃え上がるという訳で過去かなりの件数、魔族と人間とのカップルが駆け落ちして行方不明になったという事例が確認されているのだが未だ魔族と人間との間に産まれた子供は十二件しか確認されていない。
勿論人里離れて隠れる様に生活している故に目撃された件数が少ないというのもあるが母数にしては余りにも少な過ぎるのである。
その事を証明する様に獣人やエルフ、ドワーフといった亜人種と呼ばれる者達とのそう言った育みは魔族同様に基本的には悪いものとされており、同じく駆け落ちして行方不明となるのだが、魔族と違うにはハーフである混血種が度々目撃されており、それがどれ程の多さかと言うと奴隷市では安値で良く売られている程である。
勿論我がランゲージ家の経営している領地では奴隷そのものを禁止にしている為、我が領地へと駆け落ちして来たり難民申請の後に領民となる事を目指す者達が多く見られている。
逆に言えばその事を国王や他貴族が良く思う訳もなく結果わたくしはカイザル殿下と国王から簡単に見捨てられてしまったのだろうが、今となってはどうでも良い事だ。
しかしながら、流石にこれだけでは決定打に乏しいというのは理解しているので、当然他に決定打になるものが存在する。
それは今から数百年前、まだ勇者が現れる前まで遡る。
その時我々人類は考えた。
魔族と人間との混血種を作り、将来的に密偵として魔族国に送り込むという方法を。
そして魔族の捕虜と人間の奴隷を掛け合わすのだが結果として七名しか産まれなかった上に見た目は殆ど人間の姿をしており密偵にすら出来ず殺処分したという文献が残っているのである。
そう、先程申した十数例の半分以上がこの実験で出来た子供であり、実験以外で確認された数は一桁まで下がってしまう。
因みに魔族と人間の混血種かどうかを特定するのは簡単で顔に刺青の様な痣ができるのである。
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