表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/166

0160・ダンジョン二階と三階




 Side:イシス



 酒を飲んで寝た翌日。

 朝起きた俺達は<時空の狭間>へと行き朝食をとる。

 もう不味くて無駄に高い食事などする気にならないからだ。

 昨日に引き続き大麦パンを作製し、それ以外には内臓の煮込みと栄養剤となる。


 最初に栄養剤を飲んで済ませ、その後に口直しとしてパンと内臓の煮込みを食べていく。

 肉醤と魚醤が使われているのか、なかなか美味しい仕上がりになっていた。

 ちなみにバステトも内臓の煮込みを食べている。


 ハトホルはいつも通りの発酵ペレットと圧縮キューブだが、美味しそうにモグモグしているから問題ないのだろう。


 食事を終えた俺達は宿の部屋へと戻り、ダンジョンに行く準備を終えて宿を出る。

 その後は朝から出ている屋台に寄って昼食を買い、それをアイテムバッグに入れてダンジョンへ。

 これで言い訳は完了。


 ダンジョンに入った俺達は真っ直ぐ一階の階段部屋へと向かって鍵を開け、二階へと下りた。

 道を知らなかったバステトも何となく分かった筈だ。

 俺達は昨日随分とウロウロさせられたけどな。


 それはともかく二階からは色々と採取できる物があるのでしていこう。

 まずはリンゴとブドウだ。

 そう思って二階をウロウロするのだが、厄介な事が判明した。



 ―――――――――――――――


 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□A

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 □◆◆◆◆◆◆◆□□□□■■■■■■■□

 □◆◆◆◆◆◆◆□□□□■■■■■■■□

 □◆◆◆◆◆◆◆□□□□■■■■■■■□

 □◆◆◆◆◆◆◆□□□□■■■■■■■□

 □◆◆◆◆◆◆◆□□□□■■■■■■■□

 □◆◆◆◆◆◆◆□□□□■■■■■■■□

 □◆◆◆◆◆◆◆□□□□■■■■■■■□

 □□□□□□□□□B□□□□□□□□□□



 □:地面

 ■:リンゴ区画

 ◆:ブドウ区画

 A:1階への階段

 B:3階への階段


 ―――――――――――――――



 このヌンが描いてくれた地図を見れば分かるが、リンゴとブドウの木が多い。

 それ自体は結構な事なのだが、その分だけ開拓者も多いんだ。

 そしてそいつらは血眼になって採取している。


 何だったら一触即発レベルで殺気立っていて、あまりに危険なぐらいだ。

 おそらくだけどリンゴとブドウは常設依頼なんだと思う。

 リンゴをシードルにしているかは知らないが、間違いなくブドウはワインにしている。


 その原料なんだから、それなりの値段で売れるんだろう。

 それなら殺気立って奪い合いになるのも分からなくはない。


 俺達は奥へと移動し、そこからリンゴを素早くゲットしていく。

 ブドウの方が争っている人数も多いが、リンゴが少ないという訳でもない。

 俺達はなるべく揉めないように奥から採っているが、同じ考えの者は当然のように居る。


 今の所は争いになっていないが、いつ争いになるのかは誰にも分からない。

 殺しに掛かってきたら殺すが、そうでないなら相手をするほど暇人ではないので無視する。


 結構な数のリンゴが取れたので採取を止めたが、バステトとハトホルが役に立ってくれた。

 バステトはピンポイントで枝に繋がっている軸を【ウィンドバレット】で攻撃、落ちてくるリンゴをハトホルが空中で収納。


 それをひたすら繰り返す事で、かなりの数を二匹が確保してくれた。

 俺とヌンだけじゃなかったおかげで、おそらく400個は確保できたと思う。

 今はこれで十分だろう。


 次にブドウの方に行き集めていくのだが、こちらは既に苛烈な奪い合いと化している。

 已むを得ずに離れていくつか採取し、10房ほど手に入れた時点で諦めた。

 幾らなんでも殺気立ち過ぎている。


 俺達はブドウの採取を諦め、下への階段を下りたら3階へ。


 今度は花畑の地形であり、大量の花が咲き誇っている。

 が、この地形で蜂は嫌な予感しかしない。


 そしてその予感は的中していた。

 何故ならデカい蜂に追いかけられて、逃げ惑う開拓者が見えるからだ。

 あれ……大丈夫なのか?



 『何だか大きな虫に追いかけられてるわねえ……。っていうか、あの大きさの虫って普通に恐いんだけど?』


 『大きさは15センチというところでしょうか? 蜂としては大きいですが、魔物の蜂と考えればそこまで大きくはありませんね。もっと巨大な蜂が出てくる惑星などもありますよ』


 『そんな星は勘弁してほしいですね。アレがもっと巨大で空を縦横無尽に飛ぶとか、悪夢でしかありませんよ。見たくもありません』


 『心配は要りませんよ。そういう星には得てして天敵となる虫も居るものです。巨大な蜂でさえ捕食するような者がね。問題はそれが大きいとは限らない事です。小さい方が気づき難く恐ろしいという事もありますから』


 「「………」」


 「まあ、小さくとも猛毒を持つ虫とか居るしなぁ……。何も巨大なヤツだけが恐いわけじゃないのは事実だ。実際の話として、微量の毒でも呼吸が出来なくなって死ぬとか普通にあるんだよ。恐ろしい事に」



 ブブブブブブブブブブブブブブブブブブ!!!


 あの嫌な羽音がここまで聞こえるんだから、恐ろしい事このうえないな。

 開拓者は走って逃げてるが、いったい何をしたんだろう?

 蜂を怒らせたんだから、巣に近付いたか蜂を攻撃したんだと思うが……。


 他に蜂が襲ってくる行動があるかもしれないし、もしかしたら服の色で襲われたのかもしれない。

 何が蜂を怒らせるポイントなのか分からないのが困ったところだ。

 この惑星の蜂の習性なんて知らないしな。



 「「「「「うわぁーーーーー!!!」」」」」



 遂にこっちに来やがった。

 本当に碌でもないな、あいつら。

 魔物を擦り付ける行為だって分かってないのか?

 ダンジョンは知らないが外でやったら重犯罪だぞ。

 とりあえず俺達も階段を上がるか。


 俺達は危険を回避する為、階段を半分ほどのぼって待機した。

 すると、すぐに逃げて来た連中が目の前を走って上がっていく。

 俺達はそれを見送った後、ゆっくりと三階へと近付いた。


 ブブブブブブブブブブブブブブブブブブ!!!


 蜂どもは逃げた奴らを探しているのか、しきりに階段近くをホバリングしている。

 あまりにも面倒なので、安全圏から【フリーズウィンド】を浴びせてやった。


 かつては魔力消費の激しかったこの【魔術】も、今は使えなくもない。

 そして蜂に対する効果は覿面てきめんだった。

 もしかしたら蜜蜂よりも寒さに弱いかもしれない。


 そう思える程に劇的な効果で蜂が沈む。

 俺は素早く階段の外に出ると、蜂達の首元に薙刀を差し込んで切り裂き、弱っている間に確実に始末しておく。

 復活なんてされても困るしな。


 全部で9匹だったけど、何でこんなのに追い掛け回されていたのかは分かっていない。

 とりあえず俺達は三階をくまなく調べる為に歩き始めた。


 …

 ……

 ………


 この階層も色々と面倒な場所だと判明。

 その理由がコレだ。



 ―――――――――――――――


 ■■□□■■□□■■□□■■□□■■□□

 ■■□□■■□□■■□□■■□□■■□□

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 ■■□□■■□□■■□□■■□□■■□□

 ■■□□■■□□■■□□■■□□■■□□

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□B

 ■■□□■■□□■■□□■■□□■■□□

 ■■□□■■□□■■□□■■□□■■□□

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 ■■□□■■□□□A□□■■□□■■□□



 □:花畑

 ■:蜂の巣

 A:2階への階段

 B:4階への階段


 ―――――――――――――――



 蜂の巣が多いうえに、その中には巨大な蜂の巣もあって危険だ。

 何と言っても働き蜂の数がシャレにならない。

 そのうえ、どの蜂がどの巣の蜂か不明なんだ。


 その所為で、数匹に手を出したら複数の蜂の巣の蜂から追い掛け回される可能性すらある。

 これが恐いんだが、二階への階段近くなら何とかなるんじゃないかと思う。


 まずはそこからかな?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ