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騎士団を尾行しよう

 普段、ルルネアにいる騎士団は街中の演習場で訓練をしているんだけど、今日はみんなで街の外に行くらしいんだ。


 多分演習なんだけど、暇だから後をつけてみようと思うんだ。バレなかったら問題ないよね?




 騎士団は街を出て北の森に行くみたいだ。北の森はずーっと森が続くだけで、演習できるような場所はなかったと思うんだけど。


 そんなこと言ってたら、いくつかの小隊に分かれて森を移動し始めたよ。


 演習じゃないのかな?


 あれ、魔物を倒しながら移動してるね。魔物を倒すことが目的なの?


 ───っ!


 わかったかも。


 この前、私が街の近くにオークの集落があったって報告したから確認しているのかもね。


 冒険者に頼もうにも、あくまで自由な集団だからさ。今回みたいなことが起きないように、全体的にバラついて探索してくれって言ってもなかなか聞いて貰えないもんね。


 騎士団も大変だね。


 でもでも、冒険者が北の森に近づかないのには理由があるんだよ?


 最近は世界各地で魔物の数が増えてるって話題だけど、ここルルネアも例外じゃないんだよね。特に北の森は強い魔物の数が増えてきていて、この街の冒険者のレベルじゃなかなか太刀打ちできないんだ。


 強い冒険者は領主のいる領都か辺境に固まってるから、その中間にあるこの街にはアマンダさんみたいなB級の冒険者がせいぜいってところなんだよね。


 いや、B級も強いんだけどね?


 おっと、そうこうしているうちに魔物に苦戦している部隊を見つけたよ。


 相手は地竜かな?


 こんなところにいるなんて珍しいね。騎士団の小隊で倒せるかな?


 様子を見て倒せそうになかっ…、手伝ってあげよっか。


 風の魔力を纏わせて速度を上げてー、


 「飛刃(ひじん)


 よしっ、綺麗に首を落とせたよ。


 この騎士団の実力なら、何が起きたかも分からないだろうね。


 ふふっ、影から助けるのってなんだかいいね。こう…なんだろ、謎の優越感に浸れる感じがさ。


 あ、今更信号弾を打ち上げてる。気づかれた時には打ち上げないと、他の小隊が助けに来てくれないよ?


 騎士団は頭が良いけど、想定外のことに遭遇するとてんでダメだなー。


 いくつかの小隊が集まってきたけど、今日は中止になるのかな?騎士団はビビリだからこれ以上はやらなさそうだよね。


 あ、地竜は回収させてもらおっか。アルラウネにあげたいし、私も食べたい。


 ちょっと目隠しごめんね。


 「白霧(しらぎり)




 よし、回収できたし街に帰ろう!


 なんか「ひっ!」とか「もうダメだ」とか聞こえたけど、怖がらせちゃってごめんね!

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