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3/25

朝市の串焼きは美味しいね

 「ハンナちゃんや、ちょっと手伝ってくれんかのう」


 「どうしたのグラハムおじいちゃん?」


 朝起きて散歩していると、グラハムおじいちゃんに頼み事をされちゃった。


 「いつものやつ?」


 「うむ、やってくれるかい?」


 「任せといてよー!」


 グラハムおじいちゃんの家の庭には、1週間で3mも成長する木が生えているんだよね。だから1週間おきに私が伐採して薪にしてあげるんだ。


 世界樹とか言ってたけど、絶対グラハムおじいちゃんの妄言だよね。


 「いつ見てもいい武器じゃのう…」


 「えへへ、そうでしょー!」


 懐から小さなハルバードのアクセサリーを取り出して、はい!でっかくなっちゃった!


 大きさと重さを自由に変えることができるリーサルウェポンでね、これで魔物を倒したりしているんだよ。


 今日は魔物じゃなくて木を切るんだけどね。


 「力持ちじゃのう」


 「ありがとう!じゃあいくよー!」


 ちょっとだけ集中して…、


 「【轟斧(ごうふ)・千裂(せんれつ)】」


 ───ドゴォォォォン!!


 この木すっごい硬いから、本気でやらないと切れないんだよねー。


 「一撃で薪にできるなんて、凄いのう。はい、報酬じゃよ」


 「ありがとうおじいちゃん!朝市行ってくる!」


 ぐへへ…、これだけで300万ゴールドも貰えるんだから安い商売だよ。ニヤけが止まらないね。




 朝市は新鮮な野菜や魚、魔物肉まで美味しいものがたくさんあるよ。串焼きの屋台があったり、採れたての果実絞りとかも!


 モノ欲しげな目で見ているとね、みんな「しょうがないなー」って言って分けてくれるんだよ。


 ほら、オークの串焼きをくれた。

  

 この串焼きが1番美味しいんだよ。お肉の間に挟まってる野菜がトロトロで美味しいんだ。


 他に何か美味しいものはないかなー。

 

 あっ、掘り出し物の店がある!


 この店は月に1回くらい開いていてね、ダンジョン産の武器や骨董品を売っているから、見るだけで楽しいんだ!


 変な形のアクセサリーに呪われそうなお面、高そうな宝石もある。


 「これくださーい」


 「嬢ちゃん、それはスクロールっつーんだ。なんの魔法が書かれてるのかは分からねぇが、使うと魔法を覚えられる。領主様くらいじゃねぇと買えないね」


 「えー、いくらなの?」


 「聞いて驚け、1億ゴールドだ」


 「じゃあ買うね!」


 それくらいなら持ってるんだな、これが。これでも私、かなり強いし。

 

 腰にあるマジックポーチから、1万ゴールドの金貨が大量に詰まった袋を取りだしてー。


 「何を見てるんだ俺は……」


 「はい!1袋1,000万ゴールド入ってるから!」


 「…おう、持ってけ嬢ちゃん」


 「ありがとう!またねー!」


 大人を金で分からせるの気持ちー!




 さてさて、スクロールの中身は…、


 水の上を走る魔法だって。今度使ってみよーっと。

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