朝市の串焼きは美味しいね
「ハンナちゃんや、ちょっと手伝ってくれんかのう」
「どうしたのグラハムおじいちゃん?」
朝起きて散歩していると、グラハムおじいちゃんに頼み事をされちゃった。
「いつものやつ?」
「うむ、やってくれるかい?」
「任せといてよー!」
グラハムおじいちゃんの家の庭には、1週間で3mも成長する木が生えているんだよね。だから1週間おきに私が伐採して薪にしてあげるんだ。
世界樹とか言ってたけど、絶対グラハムおじいちゃんの妄言だよね。
「いつ見てもいい武器じゃのう…」
「えへへ、そうでしょー!」
懐から小さなハルバードのアクセサリーを取り出して、はい!でっかくなっちゃった!
大きさと重さを自由に変えることができるリーサルウェポンでね、これで魔物を倒したりしているんだよ。
今日は魔物じゃなくて木を切るんだけどね。
「力持ちじゃのう」
「ありがとう!じゃあいくよー!」
ちょっとだけ集中して…、
「【轟斧・千裂】」
───ドゴォォォォン!!
この木すっごい硬いから、本気でやらないと切れないんだよねー。
「一撃で薪にできるなんて、凄いのう。はい、報酬じゃよ」
「ありがとうおじいちゃん!朝市行ってくる!」
ぐへへ…、これだけで300万ゴールドも貰えるんだから安い商売だよ。ニヤけが止まらないね。
朝市は新鮮な野菜や魚、魔物肉まで美味しいものがたくさんあるよ。串焼きの屋台があったり、採れたての果実絞りとかも!
モノ欲しげな目で見ているとね、みんな「しょうがないなー」って言って分けてくれるんだよ。
ほら、オークの串焼きをくれた。
この串焼きが1番美味しいんだよ。お肉の間に挟まってる野菜がトロトロで美味しいんだ。
他に何か美味しいものはないかなー。
あっ、掘り出し物の店がある!
この店は月に1回くらい開いていてね、ダンジョン産の武器や骨董品を売っているから、見るだけで楽しいんだ!
変な形のアクセサリーに呪われそうなお面、高そうな宝石もある。
「これくださーい」
「嬢ちゃん、それはスクロールっつーんだ。なんの魔法が書かれてるのかは分からねぇが、使うと魔法を覚えられる。領主様くらいじゃねぇと買えないね」
「えー、いくらなの?」
「聞いて驚け、1億ゴールドだ」
「じゃあ買うね!」
それくらいなら持ってるんだな、これが。これでも私、かなり強いし。
腰にあるマジックポーチから、1万ゴールドの金貨が大量に詰まった袋を取りだしてー。
「何を見てるんだ俺は……」
「はい!1袋1,000万ゴールド入ってるから!」
「…おう、持ってけ嬢ちゃん」
「ありがとう!またねー!」
大人を金で分からせるの気持ちー!
さてさて、スクロールの中身は…、
水の上を走る魔法だって。今度使ってみよーっと。
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