冒険者ギルドの看板娘(非公式)やってます!
ここはベルナード領にある街、ルルネア。私はこの街の冒険者ギルドで看板娘をしている。栗色の髪と黄色いクリクリとした目がチャームポイントだ。
夕方になると、街の外に出た冒険者たちが揃って戻ってくるからギルド内は大忙し。
私も夕飯にありつくために大忙し。
「ダンテおじちゃん達おかえり!今日は何してきたの?」
「よう、ハンナの嬢ちゃん。おじちゃんはひでーよ。俺たちゃまだ40だぜ?」
えー?どう見てもおじちゃんなんだけど…。
「お兄ちゃん達おかえり!」
「いい子だな!何飲みたい?」
「エールがいい!」
「おーい!エール4人分とハンナちゃんにアッポージュースを持ってきてくれ!」
エール飲ませてよ…。
なんでダンテおじちゃんみたいなイカつい男が常識を持っているの?「内緒だからな?」とか言って飲ませてくれるのが普通じゃないの?
てか、何がお兄ちゃんだ。顔見て言え。
いけないいけない、声に出そうになっちゃった。今日のところはアッポージュースで我慢するけど、次はもっといいものが欲しいな!
あ、うま……。
「またお話聞かせてね!」
「飛びっきりのを用意してやるよ!」
私を囲んで何か話してたけど全然聞いてなかったや。今度気が向いたら聞いてあげるね!
「アマンダさんおかえり!」
「あらハンナちゃん、こっちにいらっしゃい?」
赤髪美人のアマンダさん。いつも私をヨシヨシしてくれるんだ!
こういうのは子供のうちにしかできない事だからね。利用しない手はないよ。
「はい、あーん」
「あーん」
私を撫でるついでに、揚げ物やフルーツを食べさせてくれるし最高だね。
あっ、金ヅルがきた!
ごめんアマンダさん、私もう行かないと。
「アマンダさんまたねー!!」
「はーい、また来てちょうだいね」
「おかえりなさーい!」
「ただいまハンナちゃん」
「今日もかっこいいね!」
「んふっ、そんなことないよ……へへ」
この人はランドさん。強くてイケメンな若手冒険者!
少し前は騎士団にいたそうだけど、今ではただのロリコン(金ヅル)だよ!
「なんか疲れてきちゃったー」
「ハンナちゃんは頑張っているからね。何食べたい?」
「お肉!!」
「タイショー!ありったけの肉を持ってきてくれ!!」
「はいよー、ハンナちゃんの分な」
私はありったけ食べたいんだけど、いつもタイショーに止められちゃうんだよね。
でも、ランドさんがいる時は好きな物を食べられるから当たりの日なんだ!アマンダさんもいたし今日はすごい日だよ!
「おいしかったよ、ランドお兄ちゃん!ありがとう!」
「ふふふ……どういたしまして」
うわぁ、きもちわるーい。話す前に笑うのやめて欲しいな!
そんなこんなで、今日の私の仕事は終わり!今日も看板娘としていい仕事ができたね!
……。
まあ、従業員でもなんでもないんだけど。
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