王立魔法学校の膿
お昼に起きて冒険者ギルドに行ってみると、ここいらでは見たことのないパーティーが騒ぎを起こしてたよ。
この街で騒ぎを起こす人はなかなか見ないから、野次馬がゾロゾロと凄いね。
おや?
彼らが身につけているのは王立魔法学校の制服だね。防御魔法が組み込まれているから、防具にもなるんだよ。
「この街の北にある森で強い魔物が発生していると聞いたから、この私が来たのではないか。冒険者の護衛も出せないのか?」
「護衛を雇われる場合は依頼料が発生します」
「私は貴族だぞ?今、貴様が何をしているか分かっているのか?」
私が学校に通ってた頃もいたなー、こういうの。
王立魔法学校は選ばれた強い人が入れるってことだけど、実際はこういうヤツらもそれなりにいるんだよね。親の力で学校に入れただけって理解していない貴族のガキ共が。
見るからに弱そうだし、こんなのに無償で護衛なんか付けられるわけないのにね。
てか、両端にいる騎士はなんなのさ。護衛ならもういるじゃん。そいつらに任せなよ。
こんなヤツらの相手をしているローズさんが可哀想だよ。
こんな時は、最近見つけたこの魔法の出番だ!
「足の裏よ〜、痒くなれ〜」
魔法は口にしなくても使えるんだけど、それっぽいこと言った方がなんかいいよね!
あっ、なんか動きが面白くなってきたよ。なんか内股気味になってきてる!
「……なんだ?まあいい、私の貴重な時間を使って来てやったというのにこのような仕打ちを受けるとは」
なんかモジモジしてて、お漏らししちゃいそうな感じになっちゃってるよ?
ほら、周りからくすくす聞こえてくるし!
「くそっ!なんだこれは!帰るぞ!」
あらら、もう帰っちゃった。ちょっと駆け足だったね。
せっかくだから肘が痒くなる魔法もかけてあげたよ。
ふふふっ、反応が気になるなー!
「ローズさん災難だったねー」
「あらー、ハンナちゃんも見てたんだ」
「うん!」
流れるようにカウンターで作業しているローズさんの膝に乗っかる。
「え?どうしたの?」
「ほっぺ、触ってもいいんだぜ……きらっ」
「ローズちゃん……!!」
嫌なことの分だけ良いこともないと、ローズさんが可哀想だからね。業務中だけどギルマスのことだから許してくれるでしょ。
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