表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/130

王弟殿下を捜す?

「アウトゥール殿下が逃げたらしい」


 竜術の授業中、グレイス様が突然言った。

 アウトゥール殿下とは、末の王弟殿下のことだ。

 グレイス様は、その王弟殿下のお目付け役を任せているらしく、今までにも城から逃げ出した殿下を捜しに行くことは多かった。

 今度もグレイス様が出かけて行って、私は一人で勉強するのだと思っていた。

 ところが、今回は私も一緒に来るように言われて驚いた。グレイス様と外出するのは、セラージュ湖に行く以外では初めてだ。

 王弟殿下を追いかけるだけだけど、弟子としての初仕事だ。足手まといにならないように頑張ろうと思った。



 私たちと一緒に行くのは、タイゼンさんという竜騎士だ。もちろんパートナーの竜のクルトも一緒だ。

 キュアーも連れて行くように言われて、私はキュアーに離れないように言い聞かせた。セラージュ湖よりも遠くに行くので、迷子になったら大変だ。


「キューちゃん、もしも迷子になったら、お城に向かって飛ぶんだよ」

「キュ!」


 キュアーとはすぐに同調できるようになっていたので、離れていても居場所は分かる。

 けれど、あまり遠く離れたことはないので、どのくらいの距離まで感知できるのかは分からない。

 同調できないくらいまで離れてしまったら、術式を編んで捜すしかない。でも、その術式を上手く編めるか不安だった。

(でも、いざとなったらグレイス様にやってもらうこともできるし)

 そう思うと安心できた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ