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モテモテでケンカ?

 グレイス様は竜術士の中で一番若いので、城の外での仕事を任されることが多いそうだ。

 城の外へは基本的に竜に乗って行くので、竜騎士と一緒に外出することが多い。なので、私はグレイス様に連れられて竜騎士たちの所に挨拶に行くことになった。


 城に住み始めて二年半が経っているので、ライドさんとカイルさんの他にも知っている竜騎士はたくさんいた。

 しかし、こうして騎士たちの詰所に来ることはなかったので、知らない人のほうが圧倒的に多いことには初めて気付いた。


「初めまして、リゼです」

 私はグレイス様に紹介されて、知らない竜騎士たちに挨拶して回った。

 パートナーの竜の名前と一緒に紹介された人は覚えやすいけど、パートナーの決まってない人は覚えるのが難しかった。


 なぜパートナーのいない人がいるのか、以前カーラさんに訊いてみたら、そういう人はたいてい竜にモテモテで、パートナーを一頭に決められないのだと言っていた。

 私はそれを聞いた時、竜たちが一人の騎士のパートナーになりたがってケンカしているのを想像して、吹き出してしまったのだった。

 パートナーのいない竜騎士を紹介された時、それを思い出して危うく笑い出すところだった。



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