59 奪回
なんだか頭が痛い・・・。
えっ?びっくりして目が覚めた。
ここは・・。
周りの状況がわからない。
記憶を探る。
私、飛鳥と一緒に外へ出てきて、それから・・・・・。
「はぁ。」
深い溜め息をつく。
とりあえず、自分の置かれた立場と、軽はずみな行動を深く後悔する。
「いったい、ここはどこなのよ?」
一人呟くと、
「ケイ、目が覚めた?」
声に振り返って、そこにいたのは飛鳥。
「飛鳥、これはどういうわけ?」
私を騙してつれてきたんだと思うと 急に腹がたってきた。
「俺が頼んだんだよ。」
飛鳥の後ろから聞こえる声。
「あなたは・・。」
「やっと再会できたね。」
笑顔で姿を見せた男に、言葉をなくす。
私たちが地球を出てくる時に、駅でぶつかった男。
・・と、いうことは。
「飛鳥、あなたがなぜ?」
そう、この男と繋がっているということは、tenerezzaと関係があるということ。
「そりゃ、びっくりするよな。元彼が騙すように連れて来たんだから。」
「あなた達の、目的は何?なぜ、飛鳥がここにいるの?」
飛鳥に聞くより、この男に聞いたほうが早い。
「国の利益のため・・と言っておこうか。なぜ、飛鳥がいるのかは、もう少しすればわかるはずだ。」
男は、そう答えると部屋を出ていった。
訳がわからない。
一人悶々としてると、部屋の外で大きな争う音と声がする。
と、同時に扉が勢いよく開いた。
「ケイ、無事か。」
フル装備の隼人が、姿を見せた。
「はやとっ。」
その後は隼人は早かった。
私のすぐ側の、反抗する飛鳥をねじ伏せ、後で入ってきた真さんに引き渡した。
「ケイ」
改めて呼ぶ隼人の声は、怒りが漂っている。「氷のプリンス」以上に怖い。
「隼人、ごめんなさい。」
「まったく、横にいたのが急にいなくなるし。そんなに奴に会いたかったのか?」
「電話も気になったから、ホテルのフロアでなら、SPさんもいるし大丈夫だと思ったの。すぐ戻るつもりだったし。」
隼人が大きなため息をつく。
「今の現状をわかりなさい。まったく、心配で寿命が縮んだよ。」
そう言いながら、私を強く抱きしめる。
「でも、無事でよかった。」
安堵の声にかわる。
「・・ごめんなさい。」
何も言えない。ただ申し訳なくて。
「ケイ。」
顔をあげると、櫻井さんが姿を見せた。
「とりあえず、ここから出るぞ。奴らがおってくる前に。」
「二人とも、行くよ。」
私の頭をクシャクシャっと撫でたあと、部屋を出ていく櫻井さん。
私をそっと抱き上げる隼人。
「私歩けるから。」
と言っても、下ろしてくれない。
「薬で寝かされたからな。危ないからこのままいくぞ。」
そう言いながら、部屋から外にでた。
外では、真さんが運転する車が待っていた。
「ご無事でなによりです。」
申し訳ない気持ちで、真さんに頭をさげ、車に乗り込んだ




