表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の降る街に  作者: 霧島
第5章
53/92

53 愛してる

さっき寝過ぎたのか、全く目が冴えて眠れない…。


隣では、相変わらず、私を抱きまくらにしてぐっすり眠っている隼人。



私は、やっぱりどうやっても、今は眠れそうにないな。


隼人の頬にそっとキスをして、ベッドを抜け出し、隣の部屋に行くために扉を開けた。


コトッ。


「ケイ?どうした?」


「…!!」


恐る恐る部屋の中をみわたすと、ソファーに座って仕事をしている櫻井さんと目があった。


櫻井さん、いろいろあって、一番疲れてるはずなのに…。


「ごめん、ごめん。驚かせて悪かった。扉が開いて、ケイの姿が見えたから。」


「身体は、大丈夫なのか?」

気がつくと櫻井さんに包み込まれ、抱きしめられていた。


隼人と違う香りと温もり。

前も感じたけれど、凄く安心感がある…不思議。


「…はい。」

声にならないくらいの小さな声でやっと答える。


「ケイ。」

呼ばれて顔を上げると、微笑む櫻井さんの瞳に私が映る。


「愛してるよ…ケイ。」

そう言うと、静かに、ゆっくりと、私の唇に櫻井さんの唇が重なった…。


頭の中が真っ白になる。


「俺の今の気持ちだ。」抱きしめる力が強くなる。


「本当はこのままベッドで、抱きたいくらいだが、そういう訳にもいかないし…いずれな。」

私の額に軽くキスをすると、


「おいで。」

手を繋がれ、窓際の椅子に座らされる。


ボーッとしていると、

「ケイ、lagoを出て、順調に行けば、speranzaまであと数駅で到着する。」


そうなんだ…もうそんな遠くにきてるのね。。


「ケイを狙ってくるやつも、今頃必死だろう。残された時間が、僅かだから。」


「現在も、この列車内も安心とはいえない状態だしな。」


えっ?!

びっくりして、櫻井さんを見つめる。


「職員は、既に買収されていると思っていたほうがいい。列車も止めてくれただろ。」

苦笑いしながら答えてくれる。


そうだった…。


「さっき数人、怪しい奴らが乗り込んでるのをSPが確認してる。」


「もちろん、警備はひいてるが、油断はできない。」


「そんな訳で、speranzaまで、俺も列車で移動することにしたよ。」


そんな訳でって、えーっ?


speranzaの国を動かせるだろう(間違いなく動かしてると思っているけど。)人物が私たちみたいな、一般人と一緒でいいの?。


「そんなに驚かなくても。」

クスクスと笑いながら心の中で葛藤している私の頭を優しく撫でる櫻井さん。


「隼人も一般人より抜きでて強い、が、それ以上に強いやっかいな奴らが、今、ケイを追ってきている。」


そんな……。


「奴らに俺が、ケイを渡すわけない…だろ?」

真剣な眼差しで、私を見つめる。


「櫻井さん…。」


「大丈夫、必ず守りきるから安心して。」

櫻井さんの、今までみたことのない笑顔、それ以上に、全身からみなぎるオーラを感じる。


本気だわ…。


私の頬にキスをしながら、

「ほら、隼人が起きて来たよ。」


扉が開き、足早に近づいて来ると、言葉もなく、隼人が私を抱きしめた。


「目が覚めたら、ケイが隣にいなかったから…驚いたよ。」


「ごめんね。早い時間に寝たら、眠れなくて。起こしたら悪いかと思って、起きてきてたの。」


私の頬に、隼人が優しくキスをする。

「良かった。列車内も安心できないからな。」

櫻井さんと同じことを言う隼人。


「このまま鍵持ちながら、私は無事speranzaに辿りつけるのかしら…。」

あんまりの状況に、本音がでる。


「大丈夫だ。」

二人とも同時に頷く。


「これからまだ戦わなくちゃいけないのに?」


この先、自分自身を守り切れる自信が全くないからら不安で仕方がない…。


「誰が傍にいるんだ?」

櫻井さんが私の側に立ち、ぽんと頭を触る。


「俺は、『戦い』と名のつくものには、負けたことはない。」


「旦那様のその言葉には、間違いはないですよ。」

後ろを振り返ると、真さんがいつの間にが立っていた。


「真、来たか。」


「はい。只今戻りました。」

ニッコリ微笑んでいる。


「よし、それじゃ今から作戦会議を始めよう。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あと数時間で、lagoに着く。


「彼女は、絶対連れて帰る。」


結局、星を出てlagoに向かうようになった。


「必ず、今度は落ち度がないように。彼女に付いている相手のことは十分分かっている。」


「承知しました。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


lagoはどんな星なんだろうか・・。

外に流れる星を見ながら思う。

前に進むしかないのだけれど。

隣で話をしている隼人たちと共に・・。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ