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星の降る街に  作者: 霧島
第5章
46/92

46 動き出す・・。

「事実がわかった以上、余計に倒されるわけにはいかないよな。」

櫻井さんとSPの話しを黙って聞いていた隼人が呟く。


「俺だけならまだしも、ケイまで狙うとんでもない奴らだ。絶対許さない。」


「俺も同じだな。」

櫻井さんが、私たちの座るソファーの反対側に座る。


「そもそも、最初から親父狙わないで、息子狙わせるなんて、奴らのやり方が汚いし気に入らない。」


「それに…。」

私の目の前にいる櫻井さんと目が合う。


「こちらとしても、ケイまで狙われるとなったら、話しが違ってくる。」


「もちろん、俺らは黙っていないし、ケイを守るための手段は選ばない。」


「俺たちを怒らせた、代償は大きい。」


この先、とてつもなく大きな力が動き始める気がする…。



「ありがとう。引き続き何かわかってきたら知らせてくれ。」

櫻井さんがSPに声をかける。


「承知しました。」

会釈をし、部屋をでると同時に、外から真さんが入ってきた。


「只今戻りました。」


「真、お疲れさま。外はその後どうだ?」


「敵は10人近くいたようですね。」


「それも、隼人さんがらみの奴ばかり。」


「数人は逃げ出したと思いますが、それでもほとんど倒したかと。」


「そうか。」


「駅での襲撃、そして今回…。」


「それでも、まだこれから本番だな。」


「たぶん、そうなるかと思います…。」


櫻井さんと真さんの話。

まだこれからってどういうことなんだろう…。


「ケイさん、大丈夫でしたか?とっさのことで身体かまえなかったから。」


「えっ…。」

急に真さんが近づいてきて、私に話しを振るのでどう反応していいのか迷う。


「だ、大丈夫です。先程は、ありがとうございました。」

立ち上がり、真さんに頭を下げる。


「いいえ、どう致しまして。無事でよかったです。」

穏やかに微笑む真さんの笑顔にドキドキする。


なんで私の周りの男性陣は、ノックアウトしそうな笑顔を振り撒くんだろう。

私の心臓が持ちません…。


「これでよし。」

隼人が先程からメールを打っていた携帯を閉じた。


「隼人、どうしたの?」


「ん?親父にメールしてたんだ。」


私を引き寄せ、額に唇をのせると、


「今回のことはもちろんなんだけどな。」


「ケイまで狙う奴らだからね、事件が公になろうが、手加減なく倒させてもらうよ、と一応言っておいた。」


「公になると、親父たちも色々面倒にはなるんだろうけど、俺の知ったことではないし、ケイの命には変えられない。」


「一応か・・。隼人の親父さんの反応が楽しみだな。」

櫻井さん、意味ありげな笑い方をする。


「その返事次第で、俺たちの動きも変わってくる。」


いや…全然楽しみではないです。

櫻井さんや隼人のお父さん達が動き出す・・考えただけでもおそろしい。


でも、私もなるようにしかならないこれから先のことを、心配するのはやめようと思った。



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