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星の降る街に  作者: 霧島
第5章
43/92

43 真の呟き・・。

「それにしても初めてだな…ご主人様があれだけ強く思いをよせる女性って。」

櫻井の側近、真が呟く。

3人を病院に送ったあと、病院の駐車場で待機している。


ずっと仕えてきて、過去の女性関係などはすべて知っているが…。


「今までのご主人様なら考えられないな…。」

ケイさんって、どんな女性何だろうか。。


思いにふけっていると、携帯がなった。


「はい、承知しました。」

ご主人様からである。

隼人さんの治療が終わったとのこと。


「隼人さんもケイさんに惚れ込んでるし…。」

この先、ご主人様の思いはどうなっていくんだろう。


3人を車で迎えに行く途中、車が1台、駐車場に止まっている。


すれ違いに車に乗ってる人をみると…。


「あれは…。」


携帯を手に取る。

「ご主人様、駐車場にdesertoでケイさんを襲った残りの男がいます。」


「すぐ入り口に車を横付けしますので。」



櫻井さんが、真さんらしき人と話をしてると、急に厳しい顔になる。


「了解した。こちらも気をつける。」


電話が終わると、

「近くに、地球でケイにぶつかった男が来ているみたいだ。」


「えっ!?」


「実は、deserto出てから、奴の行方がわからなくなってたんだよ。」


「ここにくるとはな…。」


「真が入口で待っている。万が一の時、隼人はケガしてるから、今は無理して手をださないで。」


「ケイ、俺と隼人から離れるなよ。」

そういいながら、私の右手に櫻井さんの左手が重なる…。


「はい。」

私の手を包む、櫻井さんの温もりにドキドキする。


隼人と繋いでいる左手が強く握りしめられているのは気のせいじゃないはず…。

私は両手を繋がれ、病院の入り口へと急ぐ。


「ご主人様。」


入り口に着くと、すでに真さんが車を横付けして待っていてくれていた。


真さんも、櫻井さんに負けず長身でどちらかと言えば細身。でも、明らかに鍛え上げられたのがわかる…。何故櫻井さんの側近に?

考えていると、


「何人いた?」


「運転手含めて3人でした。」


「やっぱり…、増やしてきたな。」


「はい、そのようです。」


「まだ、数人いるかも知れないが。」



「いくよ。」

櫻井さんの声と共に、私達はそのまま車に乗り込む。私の両手は繋がれたままで。


「隼人、肩どうだったの?」

治療の結果が気になる…。

「心配するほどでもないよ。傷が割と浅かったから。先生も、2週間もあれば完治するだろうって。」


「そっか…。それならよかった。」


「ん?ケイどうした?」

隼人が私の顔を覗き込む。


「何でもないわ。」


顔つきでわかってしまう、隼人には敵わない。


でも隼人に何かあって、命を失ってしまったら私のせいだ…。


「また、いいこと考えてないだろ。俺の方に関しては、ケイは何も心配することないんだぞ。」


「隼人…。」


「これを、俺自身がちゃんと越えて解決していかないと、地球に帰っても同じ危険が付き纏う。」


「だからケイが責任感じることは何もないんだよ。これからもね。」

そう言いながら、私の額に優しくキスをする。


溢れそうになる涙に堪えながら、頷く。


「それより、あの今ケイを追っかけて来てるやつらをどうにかしないとな。」


「櫻井さん、どうしますか?」

私の右隣の櫻井さんに聞く。


「どうするかな…。」

櫻井さんも、私の手を握りしめまま、何か考えている様子。


「奴ら、簡単に捕まってくれそうにもないからな。」


「確かに…。」


「もちろん、こっちもケイを渡すつもりはないが。」


「当たり前です。」

隼人は即答する。


「とりあえず、今夜の宿泊先にむかうか。明日の出発まで無理はできないし。」


「そうですね。」


「隼人を撃ったやつのことも気になるしな。」


「お世話かけてすいません。」

隼人が櫻井さんに頭を下げる。


「いやいや、こっちこそ、隼人に怪我させてしまって、申し訳なく思ってるんだから。気にしないで欲しい。」


「さっきも言ったが、ケイの命を狙ったのなら、俺はあの場所で間違いなく生かしておかなかった。隼人だったから、狙ってくる意味があると思ってまだ生かしてある。」

真剣な眼差しで、私を見つめる


「櫻井さん…。」


「隼人、あとで一緒に報告を聞くといい。これからのために。」


「はい。もちろんお願いします。」


「奴を生かすも殺すも隼人の判断に任せる。」

さらりと、すごいことを言う櫻井さん。でも、殺らなければ、殺られてしまう世界。宇宙にでてこればあたりまえのことなんだよね。


「わかりました。」

隼人も答える。


私もしっかりしないと…。


「ケイ…。」

顔をあげて、隼人を見ると、いつもの優しい笑顔。


「変わらずいつものままでいてくれればいいよ。」


「周りがしっかりすればいいことだからさ。」


「まぁ俺は今回撃たれたから強くはいえないんだけどな。」

苦笑いする隼人。


「ありがと、隼人。みんなの足手まといにならないように私も頑張る。」

そう…へこんでいる場合ではない。


そう思っていると、頭に温もりが…。


櫻井さんが、私の頭を撫でながら、

「足手まといなんて思ったこともないよ。」


「そう思わせてしまうのは、俺達の力不足だな。」

櫻井さんも苦笑いする。


「ケイは変わらなくていい。」


「ちゃんと守るから。」


二人とも優しい・・・。


「真、このまま宿泊先へ。」


「はい。承知しました。」


真はミラーに見える、一台の車を気にしつつ、宿泊先へ向かう。


「後ろの状態は?」

ご主人様もわかっている。

変わらず…ですね。中の動きはありませんが、ついてきてます。」


「そうか。振り切ってもムリそうだな。」


「そのまま向かってくれ。」


「承知しました。」


この先、どうなるのか…。

真は、どうなっても、後ろに座っている3人は、命に変えても守らなければ…、改めて決意をした

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