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星の降る街に  作者: 霧島
第5章
41/92

41 列車のトラブル??

『列車の点検のため、次の星entrata(エントラータ) に泊まります。』

車掌のジョニーさんの放送が入る。


「列車の点検??」


「ほんとかよ…。」


「さっきのジョニーさんの慌てっぷり、気になるな。」

隼人も納得いかない様子…。


トントン。

入り口の扉を叩く人がいる。


「車掌のジョニーです。」

窓から廊下側をみると、ジョニーさんが立っている。


「何か?」

隼人も、胡散臭さを感じ扉を開けずに返事をする。


「お急ぎの所申し訳ありません。点検のため次の星に臨時停泊いたしますのでよろしく

お願いいたします。」

そう伝えていくと、前の方に歩いて行ってしまった。

隼人が外を見る。

今のところ怪しい影はなさそうだか…。


たぶんSPも近くにいるはず。


「これは間違いなく、どちらかの関係の奴らが動き出し始めてる。」


「櫻井さんが言ってた通りだ。まずいな…。」

隼人が呟く。


「櫻井さん?」


「そう。さっきの電話での話。」


「最初の説明の時、speranzaまで、何にもなくて1ヶ月って言われただろ?」


「うん。」


「トラブルとかがあれば、列車も今回のように、臨時でほかの星へ泊まったりする。

そうすると、1ヶ月じゃ着かないわけ。」

ケイには、当たり障りなく説明する。


「確かにそうね。」


「でも隼人、今回のトラブルって何なんだろう?」


隼人がふいに私を抱きしめる。


「多分、俺らの関係だと思う…。」


「えっ?」


「奴らは、俺らをこれ以上前に行かせたくないだろうからな。」


「いろんな手を使って阻止したいはずだ。」


「そんな…。」


隼人の抱きしめる力が強くなる。


「周りは敵だらけだと思っていたほうがいい。」


「ケイは俺から絶対離れたらだめだ。」

顔をあげると、優しく唇が重なりあう…。


「大丈夫だ。」

隼人の大きな手が私の頭をなでる。


「隼人…。」

私も、手を伸ばし抱きしめた。



………………………………………………………………………………………………


櫻井の携帯が鳴る。


列車にいる真からだ。


「真、どうした?」


「ご主人様、何やら奴ら動きだしたようです。」


「まだ、詳細がわかりませんが、列車が次の星entrata(エントラータ)に泊まるようです。」


entrata(エントラータ)か…。」


desertoより、ずっと大きな街だ。

飛行船や列車など、他の星への乗り換えができて、街も賑やかな星である。

たしか、隼人の親父さん、ここの開発も絡んでなかったか?

・・とすると、ここで危ないのは隼人か・・・。


奴ら、どう動いてくるのか…。


「二人は大丈夫か?」


「今のところは動きはないです。SPも張ってますし。」


「そうか。でも油断するな。SP人数は多くないし過信してはいけない。」

deserto事件のようなことが二度とあってはならない……。


「二人を頼む。駅に着いて降りて来るとき気をつけろよ。」


「また動きがあったら、連絡してくれ。」


「承知いたしました。」


真からの連絡に、胸騒ぎがする。


「ケイは…大丈夫なのか?」

そう思うと、いてもたってもいられなくて、隼人の電話を鳴らす。


「はい、隼人です。櫻井さん?」


「今の状況はどうだ?」


「列車トラブルでentrata(エントラータ)に臨時停泊します。」


「状況を考えると、100%どちらかの関係の奴ら動き出してるかと…。」


「さっき話してた矢先だったな。隼人の考えに、まず間違いないよ。」


「隼人、今のところ変化はないか?」


「はい。目立った動きはないです。」


「あと3時間ほどでentrataに到着するようですが。」


「列車で3時間か…。」


「櫻井さんはどうされますか?」


「俺は、列車が着く30分位前までには、entrataに着ける。」


「着いたら、列車ホームで待ってるよ。」


「entrataには、他の星よりはSPが少ないからな。」


「周りにはくれぐれも気をつけて降りて来いよ。」


「わかりました。」

隼人も答え、電話を切った。



「櫻井さん?」


「うん。もうentrataに行くのは知ってたみたいだ。」


「SPから連絡が行ってるのかな?」


「たぶんな…。」


「櫻井さんも、entrataに向かっていて、先にホームで待ってるって。」


「えっ、そうなの?」


「列車より、飛行船の方が早いし、櫻井さん達のは、たぶん特別仕様だからだと思うけどな。」


「きっとそうだね。」

納得する。彼は、一般人とは違う…。



列車のスピードが、少しずつ落ちてきているのがわかる。

もうすぐ、entrataに着く。

何が待っているのか…。


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