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星の降る街に  作者: 霧島
第4章
28/92

28 地球への帰還!? 


「結局、あれは誰だったのかな?ねぇ、隼人。」


「あぁ・・。たぶんSPが動いているから、櫻井さんと合流した時にでもわかるだろう。」

騒動があってから、何か考え込んでいるような様子を見せる・・。


何かあれば、また話してくれるだろう、と思っていた時、隼人の携帯電話が鳴った。


「はい、隼人です。」

なにやら話をしていて、


「わかりました。では、後ほど。」


「櫻井さん?」

電話を切った隼人に尋ねる。


「そうだよ。早いな。何に乗ってきたんだろう。もうdesertoに着いて駅で待ってるって。」


「そっか…。」

私も、言いようがなく短い返事を返す。


「どうした?」

見上げると、ふわっと微笑んだ隼人と目が合う。


「ん?何でもないって言いたい所だけれど。」


「隼人もなんだか元気がないし、どうしたらいいのかなって思っていたの。」


隼人の腕が、私を引き寄せ抱きしめる。

「ごめん・・心配かけて。ケイを失いたくなくてさ、これから先のこと考えるとすごく不安になるんだ。」


「でも、本当は俺がこんなことじゃいけないけどな・・。」


私も手を伸ばし、隼人にぎゅっと抱き着く。

「私は、隼人が傍にいてくれるだけでいいの。」


「それ以上も以下も望まない。」


「隼人が私の傍らからいなくなるのは絶対にいや。」


私を抱きしめる力が強くなる。

「大丈夫。俺は、この先もずっとケイの傍からどこにもいかないし、どこにも行かせない。」


「たしかに、櫻井さんが合流してこれば、心強い。」


「でも、その分周りの動きは、今以上に厳しくなるかもしれない・・。」

と言った後、私の顔を上に向かせ、不安な気持ちを消すように、唇を重ねあった・・。



「ケイ、俺らの最初からの目的は、speranzaに行って、住めるかどうか見てくることだったよな?」


「うん。そうよ。」


「目的が変わったならば、地球に戻ればいい。何がどこで事情が変わってきたのか知らないが、こんなに俺らが追われる筋合いはない。」


「やっぱりあとで、櫻井さんともう一回、これからの話をしよう。」

私は無言で頷く。本当にその通りだと思うから。


「話の進み具合によっては、desertoに着いてから引き返してもいいし。この旅に縛られる必要はないよな。」


「私もそう思うわ。来る前に櫻井さんには確認とったもの。speranzaに着かないかもしれないけれど、それでもいいか?って。」


「そうだったな。それで櫻井さんの返事はOKだった。」


「隼人、旅行費用は、また働いて櫻井さんに返そう。地球に帰ってから。」


「そうだな。結婚式あげてから考えるか。」


「借金があって、式挙げられる?私はしなくても構わないわ。」


「いや、俺がケイと一緒に式を挙げたいから。これは譲れない。」


「普通は反対じゃない?」


「ケイのウエデイングドレス姿見たいし。」


「つき合うようになってから、ずっと思っているよ。」

頬にチュッとキスをする。


「隼人もかっこいいから王子さまみたいで、きっと似合うわね。私には勿体ないくらい。」


「なにそれ。」

クスクス笑いながら、私の頭を撫でる。

「じゃぁ、ケイの王子さまは、弱音をはかないで頑張らないとな。」



話をしていると、車掌のジョニーさんの車内放送が入る。

『あと1時間で、次の停車駅desertに到着します。乗り換えの方は、お忘れもののないようにご注意下さい。』


「隼人、あと1時間だって。」


「すぐ着くか。desertは乗り換えがあるみたいだな。albaよりは小さな星でそんなに賑やかな星じゃないみたいだけど。どこかの星の中継地点なのかな。」

資料を見ながら呟く。


「とりあえずdesertでの宿泊場所も、櫻井さんが手配してくれているし。」


「そうなの?」


「うん。」


「櫻井さんたちと一緒の宿泊場所になるかどうかは、聞いてないけど。」

「SP含めて、彼らの正体も謎が多すぎるし。speranzaの関係者っていうなら、かなり生活レベルが上のはずだから違う場所かもしれない。」


「まぁ、今回に限って、俺たちと合流するために動いてきているから、なんとも言えないけどな。」



1時間後、定刻通りdesertに列車は到着した。


今回は、この先進むかどうかわからないので、持ってきたすべての荷物を抱え、列車降りる。


降りる際スタッフにお礼を言い、周りのSPを確認して、待ち合わせ場所に向かった。






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