表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の降る街に  作者: 霧島
第3章
25/92

25 それぞれの思惑

 

結局、ホテルにチェックインしたあと、どこにも出られず朝になり、次の停車星『deserto(デセルト)』に向かうようになってしまった。


「櫻井さんには、絶対外に出るなってメール貰ったからなぁ。下手に外に出てまた騒動になると困るし。」


「櫻井さんからの内容ってそれだけ?」


「そうだよ。まだ外にいるかもしれないからってさ。」


「ううぅ・・・ん。厄介だなぁ・・・。」

窓から見える街の様子を見ながらぼやく。



しかし実は、それ以外にもあったが、ケイに心配をかけたくなかったので、隼人はあえて言わなかった。


櫻井さんからのメールには、『speranza[スペランツァ]』の星以外にも、王政でやっている星があって、最近、極秘に水面下で探し人をしている国がある・・という噂を聞いたと。


対象は女性らしいが、どんな条件なのか解らない。女性・・と限られているので、一応、ケイも気を付けて欲しいと、櫻井さんからの話だった。


そうじゃなくても、不安定な環境なのに、これ以上ケイには余分な心配かけさせたくない。



列車の出発は、20時と車掌さん言っていたけれど、albaの現地時間だと、もう数時間早くなる。

地球だと、時差計算が出来たけれど、宇宙にでるとちょっと勝手が違うらしい。

櫻井さんに時間を確認できたので、シャワーを浴びて、朝とお昼をかねて食事をして、ホテルをチェックアウトして駅に向かう。



「隼人、駅は行っても大丈夫なのかな?」

いつもの通り、隼人の大きな左手に、しっかり右手を繋がれて歩きながら尋ねる。


「今のところは・・だな。」


「あの3人組がalbaで再度動くか、他に移動してから動くか、読めないから。」


「列車には、早めに着いたほうが、SPも多くなるし、相手の動きは見えやすい。」


「ケイ、SPが今も近くにいるのがわかるだろ?」


「うん。」


「居るからって油断はできないけどな。」

私を繋いでいる手が、さらに強く握られる。


「とりあえず、albaから離れよう。」

周りを気にしながら、二人で足早に駅に向かう。




「誰が何を狙っているんだか…、さっぱりわからん。」


櫻井は、隼人との電話の後、事務所のソファーに座り、資料の山の前でタバコをふかしながら唸る。


「albaから入ってくる情報だけじゃ足りないしさっぱりわからない。」


「相手の動きが分からないぶん、これから二人とも大変だろうな…。」


「隼人君の関係も陰で動き始めているし…。実はこっちが予想外だったんだよな・・。」



パソコンの画面に出ている、移動する赤い点滅を眺める。

albaに居る、ケイの胸元にある鍵に埋めてあるGPSが二人の位置を教える。


「とりあえず、今は様子見だな。」


といいながら、携帯電話を手にとる。


「あっちにも探りを入れてみるか…。」



いろいろなしがらみが、隼人とケイを騒動に巻き込んで行く…。


櫻井も、自分も二人を追うべきかどうか本気で悩み始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ