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星の降る街に  作者: 霧島
第3章
24/92

24 狙われているのは・・。


穏やかな昼下がり。


だが、一方で緊迫している男女一組が、お店のすみの方で語り合っている。



突然、隼人の携帯電話が鳴る。


櫻井さんからだ。


「隼人君?櫻井です。」


「隼人です。どうですか?わかりましたか?」


「わかった。確認できたよ。」


「思ったとおりだった。」


「思ったとおり・・?ですか。」


「そう、男が3人居るって隼人君言っただろ?」


「ケイさん襲ったやつも含めてSPに確認させたんだよ。」


「はい。」


「そうしたら・・・・3人とも・・仲間だったわ。」


「はっ?仲間??」


「そう、昨夜お店でケイさん襲った2人組と、ケイさんにぶつかった1人とは仲間。」

「SPが確認したから間違いない。」


「・・・・・・・・・・・」

隼人は言葉をなくしていた。


「隼人君?大丈夫かい?」


「あっ、はい。」


「メールでも書いたとおり、今もまだ、彼らの動いている目的がわからない。」


「多分、ケイさんを狙っているから、鍵だと思うが。」

「違う方向から考えると、実は隼人君狙い・・というのも、考えられるんだよな。今そっちの方でも、同時に探っているところだけど。」


「まさか・・・。」


「ありえる話。でも今のところ、なんとも言えないけどね。」


「ケイさんは、もちろん僕たちも全力で守らないといけないけれど、隼人君もくれぐれも気を付けて。」


「とりあえず、SPが近くにいるはずだから、彼らの誘導で、ホテルに向かうといい。もうチェックインできるように手配してあるから。」


「ケイさんをよろしくね。」


「わかりました。」

櫻井さんとの電話をきって、厳しい顔をしている隼人。


「事情がわかったの?」


言葉なく、私を強く抱きしめる。


「隼人?」


「ケイ、3人とも仲間だったらしい。」


「はっ?仲間?」

さっきの隼人と同じ反応をする。


「SPが確認したって。昨夜の2人と、ケイにぶつかった奴が仲間。」


「信じられない・・・・・。」


ふと、思い出す。


「ぶつかった奴、私たちと同じ列車に乗ってなかった?」

「ケイが見間違えでなければそうかもしれない。」


「・・・・・・・・」

言葉をなくすしかない私。


「まだ、彼らが何を目的に、ケイを狙ったのかつかめてないし。」

「とりあえず、今夜泊まるホテルに移動する。」


「うん。」


「SPが近くにいるから、合図で動く。まだあいつら近くにいるはずだから。」


数十分後、SPに守られながら、私たちは、近くのホテルにチェックインした。




「参ったなぁ・・・・・。」

ベッドに倒れ込んだ隼人。


「初めて降りた星からこんなんじゃ、この先もっと行動範囲が窮屈になるな。」


倒れ込んだ隼人の隣に座る。


「きっと、櫻井さんたちも、想定外だったんだろうね。自分たちが追っている以外の人たちが、溢れるように、次から次へとでてきているんだから。びっくりでしょう。」

「でも、ここで弱気になるわけいかないし、負ける訳にいかない。前に進まないと・・。」


「そうだよな。ここで捕まるわけにいかないし、終着駅まで行くんだからな。」


「ちょっと、スリリングな婚前旅行ではあるな。」

といいながら、私を抱き寄せる。


「ケイ、俺、今回一緒に来て本当によかったよ。判断は間違ってなかった。」

「地球で、待っていてこの状態聞いていたら、もう仕事どころじゃなくて、宇宙船でもなんでも使って、追ってきたところだったよ。」


「そう?」


「当たり前だろ?自分の大切な人が危険な目にあってるんだから。」

「王子様が姫を助けに来るのが当然。」


抱き寄せている腕の力がさらに強くなる。


「これからまだまだ大変な旅になると思う。」

「でも、俺はケイを守るし離さない・・。」

「ちゃんとついておいで・・ケイ。」


頷く私を、優しい微笑みで見つめ、ぎゅっと抱きしめる。

私も、隼人の思いを受けて、しっかりと抱き返す・・・。


「ちゃんと着いていくから。離さないで・・・。」



隼人のジャケットのポケットの中で携帯電話がなる・・・。


「メール。櫻井さんからだ。」


不安になってばかりでも仕方がない。

明日には、次の星に向かうためにalbaを離れる。


胸に下げた鍵を握りしめる。

終着駅、speranza[スペランツァ] に必ずたどり着いてみせる。

愛する王子様と共に・・・。







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