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星の降る街に  作者: 霧島
第3章
23/92

23 もう一人の・・。

お昼時の街はとても賑やかい。どこの街でも、これは変わらないらしい。


隼人と私は、正直腹ぺこ状態で、今なら何でも美味しく食べられる。


「何があるのかしら。」

二人でお店を見ながら歩く。


少し歩くと、かわいらしいお店が目に留まった。

カフェのようで、お店の外では、人々が思い思いの時間を、食事やおしゃべりをしながらすごしている。


「ここにしようか。」

私も頷くと、周りを少し見渡して、お店に入った。


「SPさん、近くにいる?」

顔を前に向いたまま、隼人に尋ねる。


「二人、近くにいるから大丈夫。」

と言いながらも、私の繋いだ右手はしっかり握っていて、離さない。


「離れるなよ。」


「わかってる。」


席に着いてホッとしたら、とたんにお腹がすいたのを思い出した。


「緊張してると、お腹すいていること、忘れるのに。」


「忘れるだけで、お腹はすいてるだろ。根本的な所が解決してないんじゃないか?」


「たしかにそうよね…。」

わけのわからないやりとりをしていると、食事も運ばれ、話も中断、食べることに集中する。


食後に、隼人はコーヒーを、私はミルクティーを、飲みはじめた頃、


「ここまできて、ミルクティー飲めると思わなかったわ。嬉しい。」


「地球出るとき、飲みおさめ、してきたものな。」


「そうそう。あの時すっごく気分が悪くて、ケーキとミルクティーと………。」



「ケイ、どうした?」

急に、黙った私に声をかける隼人。


「隼人・・、今、外通った人、駅で私にぶつかった男の人よ。」


「ほんとかっ。」


「ほら…。」

部屋の窓の陰から、外を覗くと、歩いている3人組の中の一人、あの時ぶつかって逃げ出したやつ。


「なんで3人…。」


きょろきょろと、何気なくしてるが、誰かを探している雰囲気がわかる。


「ケイ、お前を探しているのかもしれない。」


「ほんとっ?」


「今回関連してるなら…だ。」


隼人が、携帯電話で電話をかけはじめた。

すぐ、相手がでる。


「櫻井さん?隼人です。すいません急に連絡して。今、いいですか?」


「もちろんいいけど、どうした?」


「今、昼過ぎでお店で昼ご飯食べてる所ですが、前に駅でケイにぶつかった男がいるっていいましたが、その男が、albaにいます。それも、二人プラスで3人。歩いている姿は誰かを探している様子です。」


「お店の位置はGPSでわかる。男の格好がどんなか、教えてくれる?」


隼人と櫻井さんとで、電話で打ち合わせをしている。

私は、外の彼らから目を離せない。見つからないように、視線を送る。



「よろしくお願いします。」


隼人が、櫻井さんとの話を終えた。


「櫻井さん、なんだって?」

厳しい表情をしている隼人に尋ねる。


「すぐ、albaにいるSPさんに連絡して、つけさせるって。」


「とりあえず、SPさんが、彼らの存在を確認できるまで、動かないほうが良いって。」

「確認が取れたら連絡がはいるから。」

ため息混じりで隼人が言う。


「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ・・・ケイ。」

いつの間にか、私の横に座っている。


「大丈夫か?」

私の頭を撫でながら、心配そうな顔で見つめる・・・。


「大丈夫よ。それに、私には隼人がいるじゃない。」

にっこり微笑んで返すと、隼人の指先が私の顎に触ったと同時に、優しく唇が重なった・・。

彼の体温は、いつも私の心を溶かしてしまうほど熱い。


「ケイに触れていいのは俺だけ・・愛してるよ。」


「私も・・愛してる」



この先、どうなっていくのかわからないけれど、心から信じられる彼が傍にいる幸せを

感じながら、自分が選んだ道を進む・・・。

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